山口県 金雀 秋あがり ~幻の美酒、芳醇な旨味のバランス感~
みなさまこんばんは。三連休最終日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域は心地良い秋晴れが広がっていました。

なんでも私がつい2週間ほど前にいった長野県の蓼科の方では日中雪が降ってきたそうです。昨日行った精進湖近くに住んでいる方もスタッドレスタイヤに履き替える作業をしていましたね。
さて、そんな秋深まる11月上旬に頂いている本日の一本はこちら

金雀 秋あがりです。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。およそ5年ぶりくらいになりますかね。今じゃかなり入手困難銘柄になってしまった金雀。今年は偶然タイミングよく購入出来たので久々に飲んでみようと思います。
では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとスッとうっすらと爽やかなパインっぽさ。口に含むとややトロリとした飲み口から濃蜜に膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。いやぁ濃蜜ですね~!この濃密な甘旨味を微細な酸味が下支えするかのよう。とりあえずグラス一杯目、今後どう変化していくか楽しみですね。2~3杯程飲み進めていくと甘旨味やや穏やかになりつつ爽やかな酸味が全体のバランスを整えてきた感じ。いやぁやはり旨いっすね!この甘旨酸味のバランスが絶妙ですね。秋上がりらしく若干甘旨味を出しつつ爽やかな酸味で纏めてくる様相。
カツオのお刺身と頂きます。

いやぁ絶妙ですね!鮮度良くやや旨味の乗ったカツオにこの金雀を口に含むと濃醇に爽やかな甘旨酸味と混じり合い咽奥へと流し込んでくれます。いやぁ~悪くはないけれどもやはり金雀の甘旨味が強めに出てきますね。これだったらクリームチーズやゴーダチーズ、またはビスマルクピッザなんかと合せたい感じかなぁ。まぁ初日なんで今後また変わるかもしれませんけどね。
2日目になると、うっすらとスッとパインやミントのような心地よい香り。口に含むとややトロスッキリとした飲み口からチリチリとした酸味に滑らかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。いやぁ~2日目も旨いっすね。このデリシャスに濃縮された甘旨味にチリチリ感のある酸味に抜群のキレ具合。濃醇旨口にて爽やかさを纏うバランス感あるキレの良い味わいですね。余韻はどことなくリンゴのような爽やかさも感じさせてくれます。
3日目休肝日
4日目になると香りは極うっすらとパインや蜜っぽさ。口に含むとややトロリとした飲み口から滑らかにバランス良く膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛酸味でキレていきます。余韻がだいぶスッキリとしてきた印象ですね。旨味の膨らみ具合はよりバランス良くなりキレよく余韻やや長めにキレていく様相。しかしこの甘味を上手く出しつつ、この艶々な旨味の膨らみからのキレ具合はさすがですね!
5日目になると香りは穏やかにうっすらとした爽やかさ。口に含むとややトロリとした飲み口からスッキリとバランス良く膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦味でスッとキレていきます。いやぁ5日目もバランスいいですね!スッキリとした味わいの中にもしっかりと旨味とその奥に隠れるような甘味。余韻にやや辛さもでてくるも嫌みない感じですね。このくらいだとエンガワやサーモンなんかと食べ合わせたいかな。

****************************************************************************************
金雀 秋上がり
アルコール分 : 15度
原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)
****************************************************************************************
いやぁ~開栓6日目も旨いっすね。この蕩けるような甘美な旨味と繊細な爽やかさ。それなりに日本酒を飲んできたつもりではあるのですが、やはり金雀は別格ですね。酒米は何を使っているか記載はないのですが山田錦あたりなのかなぁ。味わいとしたら芳醇旨口の部類になると思うのですが、ちょっと他じゃ味わえない旨味の出方とバランス感ですね。蔵元からの情報も少なく特約店も限られており安易に飲むことのできない金雀。早朝から蔵元に行列を成す岡崎酒造のようにもてはやされる形もいいんですが、こういったある意味秘密主義的な堀江酒場のスタイルも嫌いじゃないんですよね。良くも悪くも人を寄せ付けないというかそれこそ知る人ぞ知る幻の酒として今後も存在していって欲しいですね。
どうもごちそうさまでした。





ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません