日本酒の種類 part2

2018年12月30日

皆様こんにちは。本日は梅雨らしい天気で私の住む地域は朝から雨模様です。

さて、今回のpart2は前回の「日本酒の種類」について8つの特定名称酒があるとのことで、今回はその8つの特定名称酒の違いについてみていきたいと思います。

まず、ある一定の諸条件を満たした特定名称酒には「吟醸酒」「大吟醸酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「純米大吟醸酒」「特別純米酒」「本醸造酒」「特別本醸造酒」があります。

では、それぞれ何がどのように違うのでしょうか。

基本的には「使用原料」と「精米歩合」が違います。

「使用原料」とは「米」「米麹」「醸造アルコール」

「精米歩合」とは玄米をどれだけ削ったかの割合。例えば精米歩合60%は表層部を40%削り取ることです。

ざっと一覧にすると、

特定名称     使用原料        精米歩合             麹米使用割合

吟醸酒     米、米麹、醸造アルコール 60%以下             15%以上

大吟醸酒    米、米麹、醸造アルコール 50%以下             15%以上

純米酒     米、米麹          ー               15%以上

純米吟醸酒   米、米麹         60%以下             15%以上

純米大吟醸酒  米、米麹         50%以下             15%以上

特別純米酒   米、米麹         60%以下または特別な製造方法   15%以上

本醸造酒    米、米麹、醸造アルコール 70%以下             15%以上

特別本醸造酒  米、米麹         60%以下または特別な製造方法   15%以上

となります。

 

では、ここに出ている「醸造アルコール」とは何なのでしょうか?

「醸造アルコール」とは

→さとうきびの糖蜜や米穀類などの含糖物質やデンプン質を原料に醸造し蒸留されたアルコールのこと。

では、なぜ「醸造アルコール」を使用するのでしょうか?

→搾る前の醪に適量添加すると、香りが高く、スッキリとした味わいになるため。

ということですね。確かに一般的にはフルーティーな香りを「吟醸香」などと表現する場合もありますね。しかし中には「醸造アルコール」を添加していなくとも、とてもフルーティーで香り高いお酒もあったりするので、醸造アルコールが添加された吟醸香と添加されていなお酒の香りの違いなどを比べ楽しむこともできそうですね。

前回のコラムと今回のコラムで大まかな日本酒の種類について書いてみました。次回のコラムはまた別の視点で書いてみようかと思います。

 

参考文献:枻出版社「日本酒の基本」