福井県 九頭龍 宵月 ~秋の夜長にゆったりと楽しんで~

みなさまこんばんは。ここ最近日の落ちる早さを実感させてくれる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。まだ日中の日差しは暑さを感じさせるものの朝晩はだいぶ涼しさを感じさせてくれるようになりました。

昨日の夕暮れはまるで燃えるような鮮やかな夕焼けでした。

さて、そんな秋の日はつるべ落としのごとく夜の長さを楽しませてくれる秋の夜長の一本はこちら

「九頭龍 宵月」です。こちらは黒龍酒造の九頭龍ブランドのニューアイテムになりますね。こちらは以前あった「燗たのし」の後継になるのでしょうかね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと、香りはうっすらとメロンのよう。口に含むとスッとしたニュアンスの口あたりからやや硬質な甘旨味。余韻はスッキリとした苦味でどことなくメロンや柑橘っぽさを感じさせる穏やかな爽やかさを纏いつつ、やや長めにキレていきます。グラス一杯目はまだ硬さの残る味わいですね。2杯~3杯程飲み進めていくとややミルキーにフローラルな香りに。旨味が余韻に掛けてフワッと開いていくように滑らかになっていきます。余韻はやや辛さも混じり苦辛さが爽やかに長めにキレていきます。うーん何だろ、いやきっと違うと思うんだけど、どことなく生酛チックなニュアンスを感じるんですよね、このミルキー感や奥行きのある味わい。敢えて言うなら龍力の生酛のような感じかなぁ。

アテはさわらのタタキといただきます。

くぅ~。こりゃ旨いっすね!柔らかく滑らかな旨味の乗ったさわらのタタキに、この宵月がスッと程よく嫌み無く寄り添ってくれますね!

2日目になると香りは穏やかにややミルキーなクリーミーさ。口に含むと柔らかな口当たりから滑らかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛味で、やや長めにキレていきます。いやぁ2日目いいですね~。旨味の奥行きさに丸みやまろやかさが増してきた感じですね。余韻の苦辛さもややメロンチックにミルキーな爽やかさで優しささえも咽奥に覚えさせてくれます。

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九頭龍 宵月

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米100%)

精米歩合 : 65%

アルコール分15.5度

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これ蔵元も酒屋もリリースしてないけど、やっぱり生酛造りなんじゃないのかなぁ?何年か前に行った永平寺のESHIKOTOでも試験的に生酛造ってるなんて話もあったしね。まぁ個人的にはかなり好みな味わいになった一本かと。燗つけてぬる燗あたりでチビチビ飲んでたらあっという間に無くなりそうです(笑)

どうもごちそうさまでした。