青森県 田酒 貴醸酒 ~これは田酒というより西田貴醸酒~
みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。ようやく一週間も終わり明日からシルバーウィークの四連休が始まりますね。
さて、そんな四連休が始まる前に頂いている一本がこちら
青森県 田酒 貴醸酒です。田酒の貴醸酒?今まで聞いたことがなかったのですが、この度新商品としてリリースされた一本です。ツイッターで見かけて、「あ、こんなの出たんだぁ」とサラリと受け流していたら、先日ときどき行く酒屋さんで2本だけ陳列されており、あまり見向きもされてなかったようなので手に取ってみていると「お、これかぁ」と見ていたら、酒屋のオヤジさんから「これは貴醸酒といってね!甘口のお酒なんだけどね!貴醸酒は、普通はこんなに安くないんだよね!貴醸酒協会というのがあってね!うんたらかんたら…」と、とてもアツいお言葉をいただき、購入することとなりました。
田酒はまぁこのブログを見ての通り、毎年ちょこちょこと飲んではいるのですが、さすがに田酒の貴醸酒はちょっとイメージがわかないので、実はちょっぴり楽しみだったりもします。
ちょっと解りづらいですが、瓶と黒地のラベルには細かなステンドグラスのようなデザインが描かれた瓶とラベルになっております。漆黒のラベルに金文字の田酒、さすがセンスがありますね。
では、さっそくいただきましょう。
グラスをまわすと貴醸酒らしいアルコール感のある香り。けっして嫌な感じではなく、スッキリとした感じ。口に含むとトロリとした飲み口から、思わず「おぉーう」と声がでてしまうトロ甘味。余韻はやや長めに苦酸味がピリピリと感じられます。2杯目はスッキリした中にやや甘い香りを感じさせます。口に含むとトロスッキリとした飲み口からトロッとした甘旨味に程よい酸味が広がり余韻はスッキリ経過にやや長めにキレていきます。貴醸酒らしく甘味がやや強く出ているものの、そこに爽やかな酸味が交わり、重さや辛さを感じさせません。飲み進めていくと、よりすっきりと爽やかに味わいがまとまってきますね。もちろん貴醸酒らしい甘味はあるのですが、スッキリと爽やかかつ綺麗にまとめていますね。
2日目になると爽やかな吟醸香が甘優しくフワッと香ります。口に含むと、トロリとした飲み口から甘酸っぱい蜜のような味わい。まるで濃厚で濃密な蜂蜜リンゴジュース。ヤバいくらいにスルスルと飲めてしまいます。うーん、この甘旨酸味が爽やかな味わいの中にギュッと凝縮された感じ。これはこんこんと飲み続けられてしまいますよ。この田酒の貴醸酒を飲んでいると何となくですが新政の陽乃鳥をイメージさせられました。新政の陽乃鳥はちょうど2週間くらい前に飲んでいるのですが、この甘味と酸味の出方がどことなく近しいニュアンスなんですよね。これ新政の陽乃鳥と飲み比べたら面白いだろうなぁ。いやぁ、これは田酒というより西田貴醸酒ですね。
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青森県 田酒 貴醸酒
アルコール分 : 16度
原材料名 : 米(国産)米こうじ(国産米)日本酒(国産米)
精米歩合 : 70%
日本酒度 : -26
酸度 : 2.5
アミノ酸 : 1.5
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昨晩しれっとこの西田酒造店の吟冠を食中酒にして食前、食後にこの田酒 貴醸酒を頂いたのですが、このブリのお刺身には田酒の貴醸酒よりも喜久泉 吟冠の方がいいですね。
いやー、それにしてもこの状況で新商品投入とはさすが西田酒造ですね。先日いただいた「三重県 作 ひやおろし」の時にも書いていて思ったのですが、各蔵元は本当このコロナ渦の現状で、しのぎを削っている様相だと感じさせられました。状況判断の速い蔵元は家飲みユーザーをターゲットにしつつ、蔵元にあるお酒でうまく4合瓶をリリースしているようにも思えます。
今回頂いた様々な酒米や造り方ににチャレンジしている田酒の西田酒造の動きを鑑みると、次なる一手は生酛仕込みの田酒なのかな!?なんて妄想をしたりしつつ、日々の晩酌を楽しみ頂きました。
どうもごちそうさまでした。
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