秋田県 新政 産土 アース 2020 ~甘味ワイルドに~

みなさまこんばんは。10月4日「投資の日」いかがお過ごしでしょうか。最近ではマーケットのリセッション入りが騒がれており本日は反発致しましたが、ここ最近の株価の下落は止まりませんね。

さてそんな厳しいマーケット状況の中で頂いている一本がこちら

秋田県 「新政 産土 アース」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。

蔵元のHPによると

通称「アース」
全量無農薬栽培で醸される「アース」は、「Colors」中もっとも農業面でのこだわりが発露している作品である。原料の「陸羽132号」は、大正時代に秋田県で生まれた米であり、「亀の尾」と「愛国」という明治時代の「日本三大品種」のうちの2つを親とする米である。ゆえに「愛亀」という愛称も持ち合わせている。この米は、詩人であり篤農家でもあった宮沢賢治が作付けを推奨したことでも有名である。冷害に強く、歴史的にも無農薬栽培に適する米であることが証明されているため、当蔵の自社圃場の作付けは主にこの品種を中心に構成されている。早くも「改良信交」と並ぶ当蔵のアイコン的酒米の趣を漂わせ初めているのではなかろうか。非常に硬質な米であり、長期の冷蔵保管により味わいは完成に近づく。

とのことです。

今回頂くのは今年の1月にリリースされた一本です。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとややしっとりとした柑橘っぽさにうっすらミルキーさ。口に含むとややトロリとした飲み口からやや蜜感のある甘旨味に微弱で爽やかな酸味余韻は軽快な苦酸味がスッと消えていきます。旨味の乗りと爽やかさのバランスが絶妙ですね。クリアーに柔らかく熟成した旨味に繊細な酸味。旨味7~8割、酸味2~3割のよう。2~3杯程飲み進めていくと、香りは爽やかな柑橘っぽさ。クリアーな旨味が味わいの輪郭を成しつつ、爽やかな酸味がベースに施され余韻はナチュラルに消えていく様相。半分くらい飲んでいくと、余韻に木桶感や蜜のような爽やかさを伴う複雑味を感じさせてくれます。

2日目になると、香りはうっすらと木桶感+ミルキーさの入り混じる柑橘っぽさ。口に含むとややトロスッキリとした口当たりから、短くフラットにかつ、柔らかく深みのある甘旨味に余韻は爽やかな複雑味でキレていきます。いやぁ非常に形容しがたい魅力的な味わいですね。”深み””重み””爽やかさ”が複層的に感じさせつつ、この余韻に木桶感のある複雑味。花冷え程度で頂いているのですが、少し常温で置いておくと、ややリンゴと蜂蜜を掛け合わせたかのようなどことなく蜜っぽいキャンディーな甘爽やかさが出てきますね。

3日目は所用の為お休み

4日目になると、香りはうっすらと金木犀っぽさ。口に含むとややトロリとした飲み口からまろやかな甘旨味にキュートな酸味。余韻に掛けては酸味を伴う複雑味でスッと短く軽快にキレていきます。いやぁ魅力的なバランス感ですね~。甘味を中心にキュートで爽やかに纏まってきた感じですかね。意外に木桶感はあまり感じさせませんね。

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秋田県 新政 産土 アース 2020 生酛 木桶 純米

アルコール分 : 13度(原酒)

原材料名 : 米(秋田県産)、米麹(秋田県産米)

原料米名 : 陸羽132号100%使用

精米歩合 : 麹米55% 掛米55%

使用酵母 : きょうかい6号

発酵容器 : 木桶(6号・7号)

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今回初めて頂きました新政 アース 2020。魅力的な味わいでしたね~。生酛らしい酸味と複雑味が甘深く滑らかかつ爽やかに広がっていく様相。次回飲める日が来るかはわかりませんが、深い魅力溢れる味わいを楽しませてくれる一本かと思わせてくれました

どうもごちそうさまでした。