三重県 而今 きもと有機山田錦 火入 2022 ~甘美に妖艶な美酒をディープに~

みなさまこんばんは。10月も終わりに差し掛かる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域は先週末土日ともパッとしない天気でしたが、週明けからようやく晴れ間が出てきました。そんなパッとしない天気の週末に川崎市にある琴平神社に行ってきました。

琴平神社は本殿と儀式殿が道を挟んで分かれており、儀式殿の方には小さいながらも銭洗弁財天がありました。そこまでの規模感はなかったものの雰囲気良かったですね。

さて、そんな10月の終わりに頂いている一本がこちら

「而今 きもと有機山田錦 火入2022」です。このブログではちょこちょこ而今を飲んでいますが、このきもとの有機山田錦は初めてですね。3年程前にはきもとの秋津山田錦を飲んでいますね。

では、いただきましょう。

グラスを回すとスッと青リンゴやミントのような穏やかな爽やかさ。口に含むとやや質感のある口当たりからクリアーにやや硬さの残る甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。いやぁグラス一杯目。少し硬さの残る印象。もちろん十分に洗煉されていて旨味のクリアーさはさすが而今といったところで、その旨味により深みを感じさせてくれます。クリアーに甘コク旨味深さがるように甘旨味が濃縮されつつもクリアーに洗煉されている感じですね。

アテは本マグロのの三種盛りと頂きます。

いやぁ旨いっすね!赤身よりも旨味の乗った中トロの方が断然美味しいっすね。この中落ちとも絶品の相性ですね!ナチュラルにグイグイと杯が進みますね!

1日置いて3日目になると香りはうっすらと青みがかったミルキーな爽やかさ。口に含むと、ややトロスッキリとした口当たりから爽やかさを纏わせつつクリアに深みのある甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくやや爽やかにキレていきます。いやぁ3日目でも心地良い爽やかな酸味を感じさせつつ、やや甘味を前面に出しながらもキレ良く心地の良い余韻。味わい的には而今の白鶴錦を思わせる味わいですが、このクリアな深みのある味わいはきもとならではですね。

****************************************************************************************

而今 きもと 有機山田錦 火入

原材料 : 米(国産)、米麹(国産米)

原料米 : 三重県産有機山田錦(100%)

精米歩合 : 45%

アルコール分 : 15%

****************************************************************************************

まぁとにかく上品なあつらえですよね。甘味が全面に出てくる面もありつつもクリアに甘美に深く頷ける味わい。この甘味の表出加減はあの十四代の播州山田錦さえをも思わせてくれます。これ精米歩合が45%なので純米大吟醸規格での生酛仕込みの一本。生酛仕込みでここまでお米を磨いたお酒はあまり無いのかと。開栓時期が偶然好みな時期に当たっただけかもしれませんが、ちょっと他の日本酒では得られない而今のよりディープな味わいでした。

どうもごちそうさまでした。