三重県 而今 特別純米 無濾過生 2019BY ~今年の味わいはいかに~

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。年が明け仕事が始まり、新年会シーズンとなってきてますね。お酒好きな方にとってこの時期の休刊日作りはなかなか難しいものがありますね。特に日本酒は新酒生酒が美味しい季節でもありますしね。

さて、そんな新酒生酒が美味しい新年会シーズンにいただいている一本はこちら。

三重県 木屋正酒造 而今 特別純米 無濾過生 2019BY です。これはときどき行く酒屋さんで年末に購入してきた一本です。而今特別純米の生酒は昨年も飲んでいますね。昨年の特別純米の生酒はあまり良い印象がなかったのですが、今年はどうでしょうか。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと、香りは程よく香り高すぎず、パインや白桃、メロンにややミルキーな乳酸チックな香り。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から、フレッシュで微弱な酸味から軽快でクリアーな甘旨味。余韻に若干の苦酸味が短かめにスッキリと〆ます。フレッシュな酸味と甘美な甘旨味とが軽快に混じり合い、余韻にピリリと感じる苦酸味。バランス良いですね。

2日目なるとまだうっすら白桃やパインのような香りがありますね。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から、微弱でクリアーな酸味、じんわり広がるバランスの良い甘旨味、余韻に程よい苦酸味が柔らかく続きスッキリと〆ます。甘旨味が少しまろやかになった感じもしますが、昨日と大きく味わいがぶれず、フレッシュでクリアーな酸味とバランスの良い甘旨味。まさに而今特純生酒。という味わい。シンプルにジューシーでバランスの良い甘旨酒。

3日目は休肝Day

4日目になると香りは爽やかな中に少し甘い蜜のような香りも。口に含むとトロリとした飲み口の中にやや強めの甘旨味と微弱な酸味。余韻は引っかかるような苦味はなく、スッキリとした苦味で爽やかにフェードアウト。さすがに開栓4日目になるとフレッシュさは薄れてきますがジューシーな酸味は健在。味わいに少し幅が出てきた感じですが、十分美味しいですね。実は鍋島のオレンジラベルも飲んでいるのですが、「余韻」の後味や喉越しの違いがはっきりしていて面白いですね。鍋島の方が余韻は酸味よりも苦味がくっきりしている印象で、而今の方が苦味よりも酸味でスッと流し切り、ほんのりと甘さを残すような印象。(開栓日が違うので一概には言えませんが。)

5日目になると香りはだいぶ穏やかに。仄かに薄く甘い香りも。口に含むとスッキリとした飲み口から甘旨酸味のバランスの良い味わい。少しコクも感じられるかな。余韻は軽やかで程よい苦味でスッキリとキレます。気持ち昨日よりも余韻の苦味が印象に残りますが、よりまろやかな味わいになりつつ、微弱な酸味も感じられます。このくらいの飲み心地だと、お刺身から鍋料理、串焼きや煮込み料理など、幅広い食中酒としてイケそう。

6日目になると香りはほとんどなくなってきた感じかな。口に含むとトロスッキリな飲み口から、酸味混じりのじんわりとした甘旨味。余韻にほんのりバニラのような含み香を感じさせ少し軽めの辛さを感じさせフェードアウト。酸味がだいぶ穏やかになり、昨日よりも少し甘旨味が前面に出てきた感じですが、甘旨味とコクとがバランス良く、より食中酒として魅力的な味わいになってきたように思えます。そろそろ味がダレてくるかな、なんて思ってたのですが、まったくもって十分にに飲ませてくれる味わい。一歩気を許すとあっという間に飲み干してしまいそうです。

7日目になると少し甘いシャインマスカットのうような香り。口に含むとスッキリとした飲み口から爽やかな酸味から軽やかな甘旨味。余韻にメロンや青リンゴのような含み香を感じさせ、いつの間にかサッと消えていくような苦酸味。いやー、崩れないですね。キレの早さも瞬く間。開栓して一週間しても依然而今の魅力を味わえます。開けたてのフレッシュな感じから程よく甘旨味が乗り、而今の生酒らしい酸味が煌びやかさを帯び、バランス良く昇華していきます。こりゃ旨いわ。

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原材料:米(国産)米麹(国産米)

原料米(使用割合):掛米 五百万石(80%)麹米(山田錦20%)

精米歩合:60%

アルコール度数:16度

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昨年の記事を見直すと「自分の好みではないな」なんて書いてあったのですが、謝ります。単純に飲む時期が遅かっただけですかね。今年はこの特別純米 無濾過生酒一升瓶をゆっくり時間をかけて飲んだのですが、開栓からラストまで十分美味しくいただけました。昨年この而今のにごりも一升瓶でいただいたのですが、個人的にはこの特純生酒の方が楽しめました。(どちらも美味しいのはもちろんですが)再度而今が而今たる所以の味わいをここに来て堪能させていただきました。

どうもごちそうさまでした。