群馬県 土田酒造 シン・ツチダ ~ディープな味わいは常温放置で~

2020年8月11日

みなさまこんばんは。8月10日山の日いかがお過ごしだったでしょうか。相変わらずうだるような暑さが続いていますね。私は午前中軽くジョギングをしていたのですが、あまりの暑さでヘトヘトになってしまいました。帰宅後の水風呂は気持ちよかったのですが、やはりこの時期の熱中症には気をつけて過ごしたいですね。

さて、本日の一本はこちら

群馬県 土田酒造 シン・ツチダです。こちらは年に数回行く酒屋さんで購入してきました。SNS上で話題のシン・ツチダですね。このブログでは始めていただく酒造のお酒ですね。何かとSNS上で話題の土田酒造。残念ながら私の住む地域では積極的に取り扱う酒屋さんが少なく、なかなか購入するタイミングがなかったお酒です。

このブログでは初めて頂く土田酒造の日本酒、果たしてどよような味わいでしょうか。

では、さっそく頂いてみましょう。

グラスを回すと、土っぽいニュアンスの乳酸チックな香り。アルコール消毒液のような香り。ややカラメルっぽい感じも。口に含むとややトロリとした飲み口から複雑に広がる甘旨味。余韻にしっかりとした苦渋味を感じさせピリリとした舌触りが長めに続きキレていきます。初日、冷蔵庫から出したばっかりなので、まだ味わいがぼやけている感じ。常温保存が推奨なので、とりあえずこのまま放置してみましょう。

~およそ1時間後~

香りは乳酸に酸味が加わったような香り。酢のような香りに生きた乳酸。口に含むとややトロリとした飲み口からじんわりと奥深く広がりを魅せる甘旨酸味。余韻はスッキリ爽やかな苦酸味でやや長めにキレていきます。少し味わいがじんわいりじんわり開いてきたかのよう。

2日目仄かに柑橘っぽい香りに蒸したお米の香りのよう。口に含むと口に含むとややトロリとした飲み口から微弱な酸味から滑らかに広がる甘旨味。余韻に微弱な苦酸渋味で程よくスッキリとキレていきます。昨日の開栓から部屋の中に常温放置(この時期だから室温30度くらいかも)しておいたのですがトロッとした中にお米の艶やかさや奥行きが感じられポテンシャルの高さを感じます。

3日目スッと抜けるような柑橘っぽい香りとアルコール消毒液のような香り。口に含むとややトロリとした飲み口から複雑さを感じる甘旨味。余韻は苦酸味でじんわりとキレていきます。うーん、面白いですね。複雑で奥行きを感じる味わい。雑味ではなく複雑さを感じる味わいは、まさに自然の菌の動きを生かした味わいかと感じます。せっかくなので、このまま常温放置で数日様子をみたいと思います。

開栓から7日目。香りは柑橘っぽさや酸や穀物のよう。口に含むとややトロリとした飲み口から、スッキリとクリアーでいて程よい旨味と余韻にメリハリのある苦酸味。含み香りにやや柑橘っぽい爽やかなニュアンス。やや重さを感じさせるも磨き90%とは思えない味わいですね。

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群馬県 土田酒造 シン・ツチダ

原材料名 : 米(群馬県産)米麹(群馬県産米)

精米歩合 : 90%

アルコール分 : 16%

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いやー、この味わいどうなんでしょう。とりあえず開栓して一週間ほど常温で放置しておきましたが、個人的には一般受けは難しいかな、と思いました。そこそこ日本酒を飲んでいれば、この深い味わいは非常に魅力的に感じられるかと思います。日本酒をより深く、ディープに味わう一本かと思いました。

どうもごちそうさまでした。