山形県 上喜元 Snow Beauty ~トロピカルスノービューティー~

みなさまこんばんは。危険な暑さが続いていますね。空調の利いたオフィスから一歩でると、そこはまるで、タクラマカン砂漠のような熱風がこみ上げてくるような灼熱の暑さを感じさせました。

さて、本日の一本はこちら

山形県 上喜元 Snow Beauty です。

こちらはそこそこ行く酒屋さんで購入してきました。上喜元はちょこちょこ飲んでいますが、こちらは初ですね。なんでもこの日本酒は「雪女神」という山形県産100%の酒造好適米を用いて醸した一本。しかし、この酒米は世界に通用するように大吟醸や純米大吟醸クラスに造られた酒米で、山形県の酒造組合の規定で40%まで磨かないと「雪女神」は名乗れないそうです。それ故、磨き60%のこの上喜元は「雪女神」を名乗ることが出来ません。(逆に考えたら、「雪女神」を名乗ることの無い状態でリリースしたのは、それなりの意図があってでしょうかね)なので、こちらは、「雪女神」を名乗ることなく、「Snow Beauty」としてリリースされたようです。

ラベル上からややピンクっぽいカラーにホワイトなグラデーションを描いていますね。(個人的にこの時期にリリースするのであれば、上からサマーブルーからホワイトなグラデーションを描いた方がこの時期&雪女神っぽいと思うのですが、それなりの意図があってなんでしょうかね。)

さて、そんなどうでもいい私見はさえておいて!

 

上喜元のチャレンジ酒、雪女神。では、さっそくいただきましょう!

グラスを回すと、メロンやマンゴーのようなトロピカルな香りが仄かに感じられます。口に含むとややトロリとした飲み口の中にプチプチとした微弱な酸味からややボディ感のある甘旨味とコク。余韻にスッキリとした苦酸味でややキリリとキレていきます。メリハリのある感じですね。飲み口は滑らかに程よく膨らむ甘旨味、余韻は酸でキリッとややドライに〆ていく感じ。飲み進めていくと香りはピーチやメロンのように。味わいは甘旨味がやや柔らかく穏やかになり、全体的にスッキリとした印象に。スッキリとした中にもお米の甘味旨味がしっかりと感じられ、余韻は軽やかさのある苦酸味のドライ感で〆ていきます。喉越し上喜元らしい味わいもひょこっと顔を出します。

2日目になると、香りはリンゴややや柑橘っぽいニュアンスに。口に含むとトロスッキリとした飲み口から穏やかにまろやかに深みを感じさせつつもトロピカルなニュアンスを感じさせる味わい。余韻は軽やかに微弱な苦酸味がスッとキレていく感じ。甘美で艶やかな甘旨味。お米の旨味を中心に酸味を効かせず綺麗にまとめ上げてた感じ。ジューシーではなく、トロピカルな印象を持たせる味わい。これはいいですねー。

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山形県 酒田酒造 上喜元 Snow Beauty

原材料名 : 米(国産)米こうじ(国産米)

精米歩合 : 60%

アルコール分 : 16度

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うーん、スノービューティーならぬ、スリムビューティー(笑)いや、これは良いですね。トロピカルなニュアンスとスッキリとした味わいが絶妙にマッチした具合。やや甘め寄りながら、これはちょっと魅力的な味わいですね。

最近何かと暗い話題が多いですが、この山形県の上喜元を飲むたびに笑顔って大事だな、と思ったりもします。日々上機嫌で過ごすことは難しいかもしれませんが、自他共にの喜びの元となる事を日々考え出来る範囲で実行し、この上ない喜びを元として笑顔で過ごしていきたいと思いました。

どうもごちそうさまでした。