長野県 中乗りさん 自家栽培米ひとごこち80 ~地酒の魅力を再確認~

みなさまこんばんは。週末の土曜日いかがお過ごしでしょうか。相変わらず暑い日が続いていますね。お盆休みも明日で終わりですかね。私は日中暑さを対処する為、酷暑の中ジョギングをした後に天然の滝に打たれ、冷たい清流でクールダウンしてきました。とても気持ち良かったです。

さて、そんなお盆休みも終わりに近づいた土曜日にいただく一本はこちら

長野県 「中乗りさん 自家栽培米ひとごこち純米無濾過生原酒80」です。

こちらは先日木曽の御嶽山へ登った後に蔵元で購入したお酒です。木曽谷へ行くとよく中乗りさんの看板を目にします。「中乗りさん」とは蔵元HPによると、

「中乗さん」 とは ― 山を守り 山に生きる ―
江戸時代、木曽の深山では杣人(そまびと)が木を伐りだし、その木材は川幅が狭く流れの速い木曽川を一本一本流し尾張藩まで届けたという。その木材の真ん中に乗っていた人が「中乗さん」という説が有力です。命を懸け危険な木曽川を下ったその時代のスーパーマン。

命を懸け中乗さんが一本の木材を大切に運んだように、私どもも酒米の生産者をはじめ、生産に携わる方々の想いを味にし、一本のお酒を誠意をもって皆様に届けていきたいと思います。

とあります。

ボトルの首には蔵人からのアツいメッセージが。

では、さっそくいただきましょう。

立ち香は爽やかに、巨峰+メロンのよう。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から、微弱でフレッシュな酸味に丁寧に柔らかく広がる甘旨味。余韻は軽快な苦酸味でスッと短くキレていきます。柔らかくも爽やかな酸味に程よく飲み心地のよさのある甘旨味。含み香にバナナっぽさも感じられます。いや~こりゃ旨いっすね。もうちょっとどっしりとしたイメージをしていたのですが、全くもって覆されました。確かに磨き80らしいボディ感の片鱗は感じさせるも、それらを覆い隠すかのような柔らかな酸味。いやーこれはちょっと飲ませてくれますね。

2日目になると、香りはほんのり青リンゴのような爽やかさ。口に含むと昨日よりもまろやな甘旨味にしっかりとキレる余韻のドライ感。昨日よりは打って変わって磨き80らしいしっかりとした味わいに。中くらいのまろやかな甘旨味にやや強めにキレるドライな余韻が程よく続き、含み香にバナナ+青リンゴっぽさも。しかし2日目もいいですね。しっかりとした芯を感じさせつつも、まろやかかつクリアーにスッキリとキレて、最後の方になるとフレッシュな瑞々しさも感じさせ感じさせる、まさに木曽谷の「旨い」地酒ですね。

もしこの日本酒に何か食べ合わせるかとしたら、豚しゃぶやイワナやニジマスなどの川魚なんかと頂きたいかな。

***********************************************************************

原材料名 : 米(木曽郡上松町産)米こうじ(木曽郡上松町産)

精米歩合 : 80%

アルコール分 : 17度

酒米生産者 : 南俊三(木曽郡上松町)

***********************************************************************

やはり、地酒はいいですね。蔵元のネットショップを使えば購入は簡単にできますが、現地で現物を見て手に取り、蔵の考えや自身の造りに対する思いなどの話を聞くと、より一層感慨深くなりますね。(個人的に木曽谷~王滝村あたりは少しだけ思い入れがあり、以前は王滝村の三浦ダムの周りをぐるりとしたこともあり、久々にこの地域を訪れ感慨深くもありました。)

どうもごちそうさまでした。

2020年8月某日 蔵元にて