長野県 井の頭 純米 無濾過生 美山錦 ~甘旨味とコクと明利小川酵母~

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしでしょうか。8月も終わりに近づき、どことなく夏の終わりや秋口の空気をどことなく感じたりもします。

さて、そんな夏も終わりに近づいてきている日にいただく本日の一本はこちら

長野県 春日酒造 井の頭 純米 無濾過生 美山錦です。こちらは先月長野県に行った際に蔵元で購入してきました。長野県外ではまず見かけない銘柄ですね。この日本酒を醸造している漆戸酒造は、今年の4月から春日酒造へと改称致しました。なんでも、県北の企業から資本が入ったそうです。春日酒造の「春日」はこの地域の名称らしく、それを使って名称変更したそうです。

数年前に井の頭酒造のお酒は外飲みで頂きましたが、家の飲みは初めてでですかね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと香りは、瓜やうっすらとバナナのよう。口に含むとややトロスッキリとした飲み口からバランス良く広がる甘旨味。余韻はバナナっぽい含み香を感じさせつつ軽微な苦酸味でが短くスッとキレていきます。ジューシィーなイメージだったのですが、けっこう酸味は穏やかですね。酸味は穏やかながら、このトロッとした甘旨味は絶品。甘旨味が好きな人はきっと好きな味わい。くぅ~、これ何気に明利小川酵母を使っているのですね。こりゃ旨い訳ですね。このとろけるような甘旨味。酸味は穏やかながら、この惹き付ける味わいはかなり魅力的ですね。

2日目は休刊日

3日目になると、香りはスッキリと爽やかなメロン+若い青リンゴ。口に含むとややトロリとした飲み口から甘旨味とコクが奥行きとシロップさを感じさせ、含み香りににバナナやメロンのようなニュアンスを感じさせ、程よい苦酸味でスッキリとキレていきます。いやぁ、トロッとした甘旨味が乗ってきていいですね~。(個人的はやや奈良萬に近し感じかな)

さすが明利小川酵母を使っているだけあってか、爽やかさと酸味のバランスの良さが光りますね。若干甘味が強く感じられる面もりますが、余韻の苦酸味が程よくしっかりと〆てくれるので、後味もスッキリとしています。もしこの日本酒に何か食べ合わせるかとしたら、焼き鳥の塩やチキンソテーなんかの鶏料理を合わせたくなりました。

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井の頭 純米無濾過生酒 美山錦

原材料名 : 米(国産)国こうじ(国産米)

原料米 : 長野県産美山錦100%使用

精米歩合:59%

アルコール分:15度

日本酒度 : -2

酸度 : 1.5

酵母 : M10(明利小川)

製造者 : 春日酒造

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なかなか外出しづらい状況でもありますが、地方や普段行かない場所に行って新たな発見や出会いは魅力的ですね。しかしそれと同時に今回は長野県の木曽福島~伊那あたりに行ってきたのですが、本当に地域経済の厳しい状況を目の当たりにしてきました。深く深く、考えさせられる旅ともなりました。

 

2020.8某日 春日酒造にて

どうもごちそうさまでした。