青森県 田酒 純米吟醸 但馬強力

2018年12月29日

皆様こんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私は最近運動不足を懸念し天気も良かったので、ちょっと車を走らせ日中小高い山に登りに行ってきました。

さて本日は7/1。日本酒にとって新たな年度になる日ですね。本日より造られるお酒は30BYと表記されます。

そんな日本酒にとって新たな年度の幕開けになる一本がこちら。

田酒 純米吟醸 但馬強力

この田酒は西田酒造さんが通常使用しない全国の酒造米を使用し、蔵人のスキルアップを目的としたチャレンジシリーズです。今年使用したこの但馬強力という酒米は1928年鳥取県農業試験場但馬分場にて在来種の「強力」から純正分離され誕生した品種でしたが、1935年頃に生産が終了。しかし60年以上経った2000年に丹後で再び生産されたとか。そして今回兵庫県産の但馬強力を50%まで磨き醸した一品。これは楽しみな一本です。

では、さっそく頂きましょう。

香りは穏やかなバナナ香。昨日飲んだ写楽の愛山よりも落ち着いていますね。

口に含むと柔らかな舌触りからスッキリ爽やかであるもコクや甘旨みも感じ、まさにエレガントな味わい。口の中でシャインマスカットが弾けたような感じで、酸味や渋味が少々出てきては、最後に弱い苦みで締める感じです。

これは美味しいですね。さすが田酒 特別純米酒2本分の価格はありますね。コクと甘さのバランスが魅惑的でそこに少々の酸味も加わり、ますます飲みたくなる意欲を注ぎます。

もしこれに何か食べ合わせるとしたら、何でしょうかね。これ単体で十分旨いのですが食前~食中あたりで、白身魚の刺身やタコやイカなどのあっさりした魚介類とか合わせたいですかね。

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スペック

田酒 純米吟醸 但馬強力 100%使用

アルコール分 16度

原材料名 米(国産)米麹(国産米)

精米歩合 50%

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前々から田酒は好きでちょこちょこ飲んでいたのですが、この但馬強力は特別純米酒や山廃よりも洗練された味わいになっているかと思います。今年から田酒 特別純米酒の火入れが2回から1回へと変わり、常に酒造りに対して変化とチャレンジを見せていく西田酒造さんの姿勢は素晴らしいと思います。旨い酒への飽くなき挑戦、今後も期待したいと思います。