長野県 小布施ワイナリー ヌメロシス 2020 ~余韻の魅力~

みなさまこんばんは。2月2日124年ぶりの節分いかがお過ごしでしょうか。例年なら2日3日なのですが、今年は立春が2月3日のため本日が節分となるようですね。

さて、本日の一本はこちら

「小布施ワイナリー ソガペールエフィス ヌメロシス 2020」 です。こちらはたまに行く酒屋さんで購入してきました。昨年はフルートボトルでしたが、今年はマグナムボトルでいただきます。

さて、今年もきましたね。小布施ワイナリーの日本酒、ソガ ペール エフィス。とにかく、昨年は飲み込んだ日本酒の一蔵。昨年5月の緊急事態宣言時に1号酵母から6号酵母を飲み比べたのは、良い思い出です。

小布施ワイナリーのサケ エロティック 今期もヌメロシスのイケダロッドからのスタートですね。

昨年のヌメロシス イケダロッドは

今シーズンは期せずして久々に小布施らしく「伸びやかで心地よい酸」を持ち合わすヌメロシスとなりました。意図しえて出来得ぬ天啓のフィネスを体感下さい。

とありました。

今年の裏ラベルには

2020年産米は粕歩合が大吟醸並で我々生産者泣かせなロットですが、タイトでスレンダーな味わいは生酛と絶妙なマリアージュを遂げ私達に優しく寄り添います。

とあります。

粕歩合が大吟醸並ってどんなんですかね。

では、今期のソガペールエフィス サケ エロティック ヌメロシスさっそくいただきましょう。

香りはバニラやオレンジのような柑橘っぽい爽やか香り。口に含むとややトロリとした飲み口からピチピチとしたフレッシュで甘美な甘旨酸味。余韻は柑橘っぽい爽やかさを感じさせつ軽微な苦酸味と渋味でキレていきます。2~3杯飲み進めると香りはやや柑橘っぽい爽やかさが目立つ感じに。いやぁ今年もこの酸味が素晴らしいですね。本当、細部まで作り込んだニュアンスを楽しませてくれます。なんだろ個人的にはこの爽やかな酸味も魅力的なんだけど、余韻のシュッとした渋味が、またスレンダーで魅惑的な引き締め感を抱いている感じですね。少し温度があがると”酸味がちょっとくどいかな”といった感じと、どことなく奥底に密かに美山っぽいセメ臭も。

2日目になると香りは爽やかな柑橘っぽいニュアンスの中にほんのりバニラやミルキーさ。口に含むと、トロスッキリとした飲み口からブワッと広がるフレッシュな酸味。余韻はスッキリとした、柑橘っぽい爽やかさで爽快にキレていきます。うーん、2日目なのにまるでサイダーのように弾けるかのようなフレッシュな酸味。余韻のキレの良さと柑橘っぽい爽やかな爽快さを感じさせる味わいは、どことなく光栄菊のSnow Crescentのよう。いやぁ、でもバランスを考えたらちょっと酸味が強く出てる感じかなぁ。あぁ、でもやっぱり素晴らしいっすね。やや強めな酸味の奥底にお米の旨味が見え隠れする感じで、少し温度が上がると生酛らしい乳酸チックにミルキーでメロウな味わいも出てきて爽やかながら奥深い甘旨酸味を存分に感じさせナチュラルに飲ませてくれますね。

3日目お休み

4日目香りはやや穏やかにミルキーさにうっすら柑橘っぽさが入り混じるような感じ。口に含むとややスッキリとした飲み口から穏やかな甘旨味にスッとキレる苦渋酸味。フレッシュな酸味が落ち着き全体的にメロウに落ち着き払った味わいのニュアンスに。2~3杯飲み進めると程よい酸味とミネラル感に柑橘っぽい爽やかさと白ワインチックな余韻の味わいも感じさせますね。華やかさは落ち着きスッキリとキレ良く淡い余韻を残しつつ消えていきます。

5日目香りはほんのり柑橘チックにややミルキーさ。口に含むとややトロリとした滑らかな口当たりから柑橘系の爽やかさを纏わせた甘旨酸味がじんわりと口に中に広がり、余韻に若干ミルクっぽいエキス感を感じさせ、やや長めに苦酸味でキレていきます。やや苦酸味が強めに出てきた感じ。最後の方になると、スッキリとした爽やかな酸味が出てきましたね。余韻の苦酸味がスレンダーな印象を受けさせますね。いや、最後まで丁寧に造り上げていますね。

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小布施ワイナリー ソガ ペール エ フィス ヌメロシス サケ エロティック 生酛

菌のスペック 協会6号酵母と豊かな自然界の菌

米のスペック ドメーヌ イケダ(池田農園/小布施北部に広がる田園地帯 「延徳(遠洞湖)田圃産米)

精米歩合 59%

アルコール分 16度

原材料名 米 米麹 全商品2020年度収穫 長野県産美山錦100%使用

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今期のヌメロシスのマグナムボトルを飲みきってみて思ったのは、今年は余韻のスレンダーさを楽しめた一本かな、と思いました、昨年は味わいの中に「伸びやかで心地よい酸味」が光り、今期は「タイトでスレンダーな味わい」を余韻に感じさせてくれました。個人的にはフレッシュさが残る2~3日(3日目は飲んでいないのですが)位で飲みきってもいかも、とも思いましたが余韻の奥底に感じさせる大吟醸っぽいニュアンスが、ちょっと時間をおいて今期の出来を楽しんでみるようにもと物語っているようにも感じさせました。

どうもごちそうさまでした。