福井県 九頭龍 垂れ口 ~黒龍から九頭龍へ~

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。早いもので今年も残すところあと3週間となりましたね。日に日にせわしなさを感じさせる師走ですが、周りに振り回されず自分のペースを保ちつつ1年の終わりを目指していきたいところです。

さて、そんな週末に頂いている本日の一本はこちら

「九頭龍 垂れ口」です。こちらはちょこちょこと行く酒屋さんで購入してきました。こちらは昨年までは黒龍ブランドで発売されていましたが、今年からは九頭龍ブランドでリリースされましたね。先月酒屋さんから「今年の黒龍の垂れ口はないよ!」と聞かされ、ちょっと残念な思いだったのですがブランド変更で無事リリースされたので一安心しました。

この新酒ラッシュにリリースされる「上喜元 翁」と「黒龍(九頭龍)垂れ口 」どちらも純米酒規格ではないものの、価格と味わいはかなり魅力的なものがあるので個人的に飲み抑えておきたいマストな二本。

さて、そんな個人的マストな二本の内の一本、今年は九頭龍ブランドでリリースされた九頭龍垂れ口 生酒。今年はどんな味わいでしょうか。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとスッキリとしたメロンや青リンゴのよう。口に含むと、ややトロリとした飲み口から爽やかに広がる甘旨味。余韻はスッと軽快な苦味と程よいドライさでやや長めにキレていきます。甘旨スッキリとバランスいいですね。滑らかな中に本醸造らしい水っぽさも。うーん初日なのか、ちょっと硬さを感じさせる味わい。

2日目になると、水飴やメロンにややセメ臭っぽさも。口に含むとトロリとした飲み口から滑らかなにややパンチのある甘旨味。余韻はスッキリとした苦味で程よくキレていきます。お、昨日よりもやや柔らかく滑らかになってきた感じ。昨日はそこまで感じられなかったALC18度のパワフルさも感じさせますね。滑らかでいて甘深く力強く複層的なやや立体感のあるテクスチャー。あ~いいすね。やはり垂れ口本醸造旨いっすね。甘味が強くパンチがあるも柔らかく油断するとグビグビと知らぬ間に杯が進みますね。

3日目になると、香りは穏やかに仄かにお米の甘い香り。口に含むとややトロリとした飲み口なら滑らかにやや大きめに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦味でややシャープにキレていきます。いやぁ3日目もいいですね。滓もやや多めに交えてか甘旨味が膨らみますね。口に含み甘味が広がった後にやや乳酸チックな旨味が広がり、この立体的に膨らんだ甘旨味をキリッとした苦味でスーッと心地よくキレていく余韻もまた魅力的ですね。強いて言うならちょっと甘味が強いので、オンザロックでもいいかもしれませんね。

4日目になると、香りは穏やかにスッキリとしたお米の甘さ。口に含むとややトロリとした飲み口からしっとりとややじんわりと広がる甘旨味。余韻スッキリとしたスマートな苦味で程よくキレていきます。まろやかな甘味がしっとりとじんわりとこそばゆく感じさせます。あぁ~、より難解さや奥行きを感じさせる味わいですね。単純に私の表現力や感性が稚拙な故にこんな言葉になってしましますが、決して”甘い”や”旨い”なんて言葉じゃ言い表せない味わい艶やかさや妖艶さをも感じさせる魅力を溢れさせてくれます。

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黒龍 垂れ口 生酒

原材料 : 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール

使用米 : 福井県産 五百万石100%

精米歩合 : 65%

アルコール分 : 18度

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今年リブランドされ黒龍(九頭龍) 垂れ口。やはり旨いですね~。飲めば飲む程に日ごとに味わいの魅力が増してきます。最後の方になると濃密な甘旨味とキレの良い余韻が存分に楽しめます。やはりこの時期の家飲みには置いておきたい一本でした。

どうもごちそうさまでした。