新潟県 久保田 純米吟醸 にごり ~にごり酒入門編~

みなさまこんばんは。本日は桃の節句ひな祭り、いかがお過ごしでしょうか。仕事帰りにスーパーへ寄ったら、ひな祭り用のちらし寿司が売っており、職場でもちらし寿司が~なんて会話があり、「あぁひな祭りはちらし寿司を食べる風習があるんだぁ」としみじみ感じた一日でした。

さて、そんな3月3日ひな祭りの日に頂いている一本がこちら

新潟県「久保田 純米吟醸 にごり」です。こちらはそこそこに行く酒屋さんで購入してきました。久保田ブランド初となるにごり酒となります。

久保田を醸す朝日酒造のHPには

朝日酒造株式会社(本社:新潟県長岡市、取締役社長:細田 康)は、「久保田」ブランドとしては初となるにごり酒の新商品『久保田 純米吟醸にごり』を、2022年2月21日(月)より春限定で出荷します。

にごり酒は、11月頃から出荷される冬の定番の日本酒で、コアな日本酒ユーザーから支持されているカテゴリです。一般的には豊潤で濃厚な味わいが特徴ですが、にごり酒を苦手とする理由の一つがどろっとした口当たりという声もあり、すっきりで口当たりなめらかな飲みやすいにごり酒を目指して造りました。また、3月にはひな祭りの白酒やホワイトデーなど白にまつわる歳時もあることから、定番の冬ではなく春のにごり酒を提案し、コアなユーザー以外にもにごり酒を飲んでもらうきっかけづくりを狙います。

 『久保田 純米吟醸にごり』は、キメ細やかなオリ(滓)にすることで、さらっとなめらかな口当たりを実現。純米吟醸ならではのフルーティーで華やかな吟醸香と、味わいはふくらみがありながらも、シャープな甘味とすっきりとしたキレのある後味が特長です。よく冷やしてお楽しみいただく他、いちごなどのフルーツやスパイスなどを使ってアレンジして飲むのもおすすめです。旨味のある肉料理や香辛料の効いた料理などとも相性ぴったりです。ラベルデザインは、純白で風合いのある紙でオリをイメージし、すっきりとした味わいを余白のあるデザインで表現しました。 

とあります。

にごり酒はコアな日本酒ユーザーから支持されているカテゴリーなようで、普段から日本酒のブログを書いている身としては、やはりそんな感じだよなぁとも感じさせます。確かに日本酒を知らない人に対して「而今のにごり!廣戸川のにごり!ささまさむねのにごり!メチャ旨!」なんて言ったところで???となるのが関の山でしょう。

この久保田のにごり酒を買う際に、お店の店長さんとお話しさせて頂いたところ、久保田は昨年もにごり酒を造っていたそうですが、今年より正式にリリースさせたそうです。

個人的に久保田はこのブログでは、というかほとんど飲んだ事がないのですが、にごり酒はコアな日本酒ユーザーから支持されているようなので(個人的にもにごりの魅力は十分感じていますが)気になって飲んでみようかと思いました。

では、さっそくいただきましょう。

 

 

 

 

 

 

の前に、せっかくなのでどのくらい滓があるかサイドから見てみると

およそ瓶底の滓は2~3cm程度ですかね。けっこうな滓の量ですね。

では、仕切り直していただきましょう。

グラスを回すと、ピーチやメロン、バナナのような甘爽やかな果実味溢れる吟醸香。口に含むと、ややトロリとした飲み口から、スッキリと滑らかにフレッシュでフルーティーな甘旨味。余韻は、スッキリと軽快な苦酸味で程よくキレていきます。いやぁさすがの久保田。火入れってこともあるけ、このバランス感。柔らかくシルキーに滑らかでスッキリと軽快に纏めつつも余韻にどことなくフルーティーさを残しつつ心地よい印象を与えてくれます。生酒ほどフレッシュ感はないものの、一杯目からフルーティーにバランスのある甘旨味を感じさせてくれます。

2~3杯ほど飲み進めると、香りはやや甘酸っぱい爽やかさに。口に含むとややトロリとした飲み口からスルリと滑らかな甘旨酸味。余韻はスッとお米の甘味を感じさせつつ程よい甘爽やかさでキレていきます。素直にスッキリとした甘味を主にバランス良く纏まっていく感じです。

2日目になると、昨日よりもまろやかな甘旨味が出てきた感じで瓶底の滓を絡めて頂いてみると、トロリとした飲み口からややずっしりとしつつも、シルキーな滓の塊がまろやかな甘旨味と程よい軽快な酸味が一体となり柔らかに広がっていきます。

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久保田 純米吟醸 にごり

原材料名 : 米、米麹

精米歩合 : 60%

アルコール分 : 13%

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これだけ一部のコアな日本酒ユーザーがにごり酒メチャ旨!とSNSで発信していたら大手も黙ってはいられなかったのでしょうかね。火入れ加水で上手に低アルでお米の甘味主体でサラリと飲み心地のよいにごり酒を造るのはさすが資本力と技術力のなせる技かと。価格も純米吟醸で1200円とライトユーザーにも手が出しやすいお手頃価格。コアな日本酒ユーザー以外にもにごり酒を飲んでもらうきっかけづくりを狙ったお酒。このブログもコアな日本酒ユーザー以外にも読んでもらえるよう努力しなくてはいけませんね。

どうもごちそうさまでした。