山形県 上喜元 百舌鳥 ~様々な料理との架橋に~
みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。今日は雲のとれないスッキリとしない天気でしたが、朝から山梨県の精進湖のそばにあるパノラマ台へとハイキングに行ってきました。
今年の富士山の初冠雪はまだで統計開始から130年で観測史上最も遅い記録となる見通しだそうです。木々の紅葉も始まり冠雪した富士山を拝みたいものです。
さて、そんな冠雪なしの富士山を拝んできた日に頂いている一本がこちら
上喜元 百舌鳥です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。上喜元を飲むのは久しぶりですね。秋酒、ひやおろしが終わりかけて新酒が出始める昨今、何かあるかな?とリーチンを眺めていたらお勧めされた一本です。
では、さっそくいただきましょう。
グラスを回すと穏やかな中に沸き立つフローラルな甘爽やかさ。口に含むとややトロリとした飲み口から柔らかな甘旨味。余韻はスッキリとした苦味で程よくキレていきます。あぁ~、こりゃ一杯目から面白いですね。変な表現ですが色々な声が聞こえてくるような味わい。様々な味わいが穏やかに共鳴しあっているかのよう。決してバランスが悪いわけではなく、かといって奥行きや深みがある感じでもない味わい。厚みがあるわけでもなく、薄っぺらいらいわけでもない感じ。ミドルボディな膨らみ加減で余韻は辛さもあり、やはり食中酒的なバランスの良さ。含み香にどことなく葡萄やマスカットのような爽やかさも。
アテはかごかき鯛の生き〆と頂きます。
おぉ~こりゃ旨いね!このかごかき鯛って初めて食べたのですが、パールのように煌びやかなに上品な旨味を感じさせてくれますね。そのかごかき鯛にこの百舌鳥を流し込むと上品に上質な旨味が溶け合って消えていくかのよう。いやぁ~、こりゃちょっといい割烹料亭なんかで出されてもおかしくない味わいっすね。
2日目になると香りは穏やかに蒸れたお米やややミルキーっぽさ。口に含むと、ややトロリとした飲み口から滑らかかつ柔和に膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。あぁ~、2日目もいいっすね。旨味がカラフル。何だろ、この味わい?どことなく硬さのとれた澤屋まつもの守破離っぽいような印象も持たせてくれます。守破離のようにそこまで酸味は強くないものの、旨味の出方がどうも似通ってる感じ。最後の方になると軽快ながらもしっかりと旨味を感じさせてくれ飲み飽きさせてくれませんね。
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上喜元 百舌鳥
原材料 : 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 : 55%
アルコール分: 16度
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やはり変な表現ですがカラフルな印象ですね。様々なコンポーネントがバランス良く共鳴しあっているかのよう。
「百舌鳥という鳥は、あらゆる鳥の鳴き声を上手く再現できるということから名がついた鳥です。「上喜元 mozu」は、それにちなんで飲んでくださる皆様の感性と様々な料理との相性への架け橋になって欲しいという願いを込めて命名し、醸したお酒です。」
ミドルボディにバランス良くややフルーティーさのある一本。その味わいは自らチョイスした料理と共鳴しあい、上質な食卓へと誘ってくれるものかと。
どうもごちそうさまでした。
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