山口県 金雀 秘伝隠生酛 Classics No.8 ~金雀生酛の魅力に魅了され~

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域では、梅雨入りしたにもかかわらず、梅雨らしくない初夏のような陽気でした。

さて、そんな梅雨を感じさせない週末に頂いている一本はこちら

山口県 金雀 秘伝隠生酛 です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。昨年からちょいちょい飲んでいる金雀。今年は新酒のしぼりたてなまを2月に飲んでいます。今回は昨年購入しなかった金雀秘伝隠生酛を頂きます。やはりこれだけ生酛造りがトレンドになってきている中で、金雀の生酛は飲んでおくべき一本かと思いました。

それでは、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとやや青みがかったバナナや蜜、ハーブのような爽やかさ。口に含むとややトロリとした飲み口から微弱で爽やかな酸味に蕩けるような甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味でややドライにキレていきます。立体感や奥行きを感じさせ、トロッと蜜のような甘味に余韻の程よいドライなキレ。少し飲み進めると「おぉ!?」突然襲いかかってくるかのようなジューシーな甘旨酸味。始めの1~2杯目とは打って変わって爽やかな酸味が迸り、ジューシーな味わいへと変化していきます。そして香りはやはり生酛らしいミルキーで甘爽やかな香りに。あぁ~、すっごいミルキーっですね。ペ〇ちゃんを思い出さずにはいられません。いや、どことなくソガペっぽさもあるような感じで、こりゃたまらない香りですね。

2日目になると香りは生酛っぽい乳酸チックさに加えバナナのような甘爽やかさ。口に含むと、ややスッキリとした飲み口からフレッシュで爽やかな酸味に滑らかで心地の良い甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で短くサラリとキレていきます。1杯目は苦辛味がやや強く出ていたのですが、2~3杯飲み進めると、「え!?何このフレッシュな酸味!?」と二日目のまろやかさも相まってか、滑らかスムースなジューシーさでグイグイと杯を進ませてくれます。蜜やシロップのような甘味を生酛由来の爽やかな酸味の力強さで押し流してくれます。

3日目になると、香りはメロンやバナナのような甘爽やかさ。口に含むと、ややトロリとした飲み口からスッと広がる甘旨味。余韻はやや複雑味を感じさせ、スッキリとした苦辛酸味でキレていきます。いやぁ旨いですねぇ。スッと広がる落ち着きの立体的なテクスチャー。落ち着きがありつつも不思議と心地よいクリアーな爽やかさを感じさせます。また甘旨酸味のバランスが秀逸ですね。メロンのような含み香も酸味と合い混じり、よりリッチさをも感じさせます。

4日目お休肝日

5日目になると、香りはややバナナっぽさを感じさせるしっとりとした甘爽やかさ。口に含むと、ややトロスッキリととした飲み口から爽やかな酸味に滑らかな甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。いやぁ、こりゃ見事ですね。黄金色に輝く酸味に鋭くキレるエッジのあるキレ味。バランス感でいうと、若干酸味が強く出ている感じもありますが、艶やかな甘旨味に柔らかなコクも感じさせ、コク旨ジューシーに魅力的な味わいを発揮させます。

6日目になると香りは生酛由来の乳酸チックさにやや柑橘っぽい香り。口に含むと、ややトロリとした飲み口から爽やかな酸味に滑らかな甘旨味。余韻に柑橘っぽい爽やかさを感じさせつつスッキリとしたやや軽めの苦酸味でキレていきます。お!これ数年前の新政 エクリュや亜麻猫っぽくないかい?酸味がちょっと強い感じもあるけど、この柑橘っぽさとこの甘旨酸味は、どことなく近しい感じがしますね。水もお米も土壌もまったく違うのに面白いですね。

7日目はトレーニングの為お休肝日

8日目になると、香りは甘酸っぱいバナナのよう。口に含むとややトロリとした飲み口から微弱で爽やかな酸味に滑らかな甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味でややピリリとしつつ程よくキレていきます。ん~、未だジューシーにトロピカル!まるでスウィーティーな果実を頬張ったかのよう。おとといの柑橘っぽさは収まりつつ、バナナっぽいフルーティーさに、クリアーでややドライなキレ味でバランス良くまとまっていきます。

***********************************************************************

山口県 金雀 秘伝隠生酛

アルコール分 : 16度

原材料名 : 米(国産) 米麹(国産米)

***********************************************************************

4日目、7日目と休肝日を挟みつつ飲み干した金雀 秘伝隠生酛ですが、生酛らしい旨さがひしひしと感じられる一本でした。初日にソガペっぽいミルキーな印象を持たせたかかと思えば、飲み進めていく中の6日目に、新政っぽい生酛柑橘っぽいニュアンスが感じられたのも面白かったですね。とかく飲めば飲むほどに魅了されていく金雀。またいつの日か会える日を楽しみにしたい一本ですね。

どうもごちそうさまでした。