宮城県 宮寒梅 純米吟醸 おりがらみ ~こころに春を呼ぶ新酒~

みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域はどんよりとした曇り空で肌寒く初冬を思わせる空気でした。

さて、そんな初冬を思わせる日に頂いている一本がこちら

「宮寒梅 純米吟醸 おりがらみ」です。こちらはほどほどに行く酒屋さんで購入してきました。宮寒梅の新酒、昨年は純米大吟醸の中取りを頂いていますね。今回は新酒の純米吟醸おりがらみです。宮寒梅の新酒は10月にリリースされていたのですが、こちらは11月リリースのものです。なかなか人気の宮寒梅、特約店も全国でも51店舗程度なんですね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと甘爽やかな青リンゴのよう。口に含むと柔らかな口当たりからフレッシュに広がる甘旨酸味。余韻はスッキリとした微弱な酸味でさらりとキレていきます。これはいいっすね~!グラス一杯目からフレッシュで、滑らかさと爽やかな酸味を伴う甘旨味がバランス良く広がっていきます。酸味がそう強いわけではなく、フレッシュな甘旨味が前に出てくる感じかな。この旨味と酸味のバランスが本当いいですね。

今日のアテは湯引きした赤サバといただきます。

あぁ~こりゃいいすね!やや弾力がありつつマグロの赤身とカツオっぽさがが入り混じったかのような鮮度の良さを感じさせるサバの旨味。この赤サバに新酒の宮寒梅おりがらみを流し込むと、くぅ~!!旨味マシマシに爽やかに咽奥へ流し込んでくれますね。

2日目になると香りは甘爽やかなマスカットのよう。口に含むとややトロリとした飲み口からフレッシュさとまろやかさが入り混じり余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。昨日よりジューシーさは穏やかになりつつも依然爽やかさが残りますね。最後の方になると、滓も絡んでか旨味の膨らみと余韻の苦味がやや強めに出てきた感じですね。この滓の絡み具合はどことなく「冩楽のおりがらみ」なんかもイメージさせてくれますね。

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宮寒梅 純米吟醸 おりがらみ

原材料名 : 米(国産)、麹米(国産米)

使用米 : 美山錦100%

精米歩合 : 55%

アルコール度数 : 15度

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今年は温暖な気候で高温障害もあり、酒米が硬くなり酒造りには難しい年となっていますが、この宮寒梅は新酒らしいフレッシュな飲み心地と柔らかなジューシーさでグイグイと杯を進ませてくれました。

志すは「一杯で旨い酒」。すべての原料米を宮城県産100%とし、中でも丹念に育てた自社栽培米、あるいは少数農家との直接契約米のみ使用。さらに全量とも純米吟醸酒以上の質で醸造。そのうえで技を尽くして米の旨味を最奥から引き出すこと。

まぁこの味わいだったら一定以上の評価はあるような感じですね。初心者からそれなりの飲み手までも納得するような味わいかと。

「こころに春をよぶお酒」これから寒い冬が到来しますが、来年も頂きたい一本ですね。

どうもごちそうさまでした。