長野県 甍酒蔵 甍 銀・黒 誕生酒 ~いちばん新しい日本酒蔵~

みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域ではこの週末とても心地の良い青空が広がっていました。部屋掃除をするにしろお出かけするにしろ、どこにどう時間を使うか悩ましいくらいの晴天でした。

そんな快晴の青空のもと私は昨日、山梨県の中央市で開催されたnorDISKMountain Trailに参加してきました。

いや、トレイルレースなんて何年ぶりでしょうかね。今年が初開催のレースなのでちょっと興味がわきエントリーしてみました。

今回参加したレースは今年の4月に登った中央市の千本桜の登山道がコースになっており12kmのショートコースにエントリーして走ってきたのですが、いい具合で楽しめましたね!

結果は1時間半以内でゴールできたので納得のいくものでした。参加賞としては、新米のお米にIPAベルギービールやお菓子など協賛企業の品々を頂きました。

さて、そんな久々のトレイルレースを楽しんだ週末に頂いている一本がこちら

甍(いらか) 銀・黒(誕生酒)です。こちらは時々行く都内にある酒屋さんで購入してきました。アンテナの高い飲み手なら気になる一本。「いちばん新しい日本酒蔵」として大信州酒造にいた銘杜氏「田中勝巳」氏がこの度長野県北安曇野郡松川村にて新たな新蔵で醸した一本です。

大信州特約店激押しの一本ですが、どのような味わいでしょうかね。

ではさっそくいただきましょう。

グラスを回すとスッとウリやリンゴ、洋梨のような繊細な甘美さ。口に含むと、やや柔らかな口当たりからか細くも繊細にフレッシュな甘旨酸味。余韻はスッと心地良い苦酸味でほろりとキレていきます。あぁ~いやいや、さすがにこれは旨いね。ナチュラルに緻密で流麗なこの酸味と繊細な旨味のバランス感。ちょっと一杯目から綺麗すぎじゃないっすかね(笑)

2~3杯程呑み進めていくと、香りはリンゴに穏やかなラフランスのよう。口に含むとスッと柔らかさとフレッシュさがバランス良く混在するような甘旨酸味。余韻にかけてどことなく蕩け出すような旨味からの爽やかなキレ具合。綺麗な味わいの中からより旨味が出てきた感じですかね~。

アテは赤サバのお刺身と頂きます。

あぁ旨いっすね!やや淡泊に低重心な旨味とフレッシュな鮮度を感じさせる赤サバにこの甍を流し込むと、グググッと味わいを包み込んでくれるようなニュアンス。多分この味わいだったらお刺身からイタリアンなんかは美味しく頂けそうですね!

2日目になると青リンゴのような爽やかさ。口に含むと滑らかに柔らかな口当たりからバランス良く広がる甘旨味。余韻はスッと鋭いビターなキレ具合。いやぁ2日目もいいっすね。昨日よりも余韻にやや辛さ具合が出てくるもこの全体のバランス感。甘旨苦辛酸味を存分に味わえる秀逸さ。余韻にかけてどことなくコクっぽさも感じさせ、グビッと飲むよりも舌の上で転がしつつ味わいを楽しみたいですね。

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甍酒蔵 甍 銀・黒(誕生酒)

原材料名 : 米(国産)米こうじ(国産米)

原料米 : 長野県北安曇野郡松川村契約栽培米使用(特別栽培米)

アルコール分 : 15%

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これね、やはり長野酒。初日はどことなく木曽の中乗さんの試験醸造や信州亀齢の金紋錦あたりを思い返させてくれますね。だけれどもこうやって2日続けて飲んでみると生酒らしい旨味のボディ感に程よくフレッシュな爽やかさと余韻のキレ具合が見事に上質なバランス感を醸し出してくれますね。酒米や精米歩合は非公開らしいのですが、そんなことは気にすることもなく十分に魅力的な味わいを楽しませてくれます。全国でも40店舗ほどにしか卸していない甍。今後も楽しみですね!

どうもごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談

面白いですね~。このILAKAのホームページの特約店を見ると、長野県内で地酒に強く地酒ファンなら1度は目にする機会があったであろう上田市にある宮島酒店さんや千曲市の酒乃生坂屋さんの名前が載ってないんですね。(まぁそこら辺は酒屋さんと蔵元の関係性なんかもあったりするんですかね。)このお酒をどこの誰に届けたいのか。それなりの料亭や割烹で取り扱ってもらいたいと思う一方、一般消費者がこの価格で購入するかは疑問ですが、今後どこまでどのようなアプローチでファンを獲得していくのか、影ながら見守っていきたいと思います。