新潟県 越の誉 純米 90YELLOW ~低精白にフレッシュジューシーな新米新酒~

みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域は朝から生憎の雨模様でした。お山もロードバイクも出来ずじまいだったので、ふらっと三浦半島の城ヶ崎海岸まで行ってきました。久々に海が見たくなり着いた頃には雨も止み立冬の海辺を散策してきました。

そこまで観光客も多くなく穏やかな雰囲気でしたね。曇りがちだったのでまた天気の良い日にでも来たくなりました。

さて、そんな立冬の海を見てきた週末に頂いている一本がこちら

越の誉 90YELLOWです。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。ここ数年?ちょこちょこSNSで見かける越の誉。偶然タイミング良く今年の新酒がまだあったので手に取ってみました。

原酒造のある柏崎市の柏崎観光協会のHPによると

 地元柏崎刈羽産の米「葉月みのり」を 精米歩合90%で醸しあげた 低精白の純米無濾過生原酒です。 骨太なお米の甘み・旨みと 低精白ならではの酸味を 搾りたての微炭酸感が引き締める まさに「お米のジュース」な味わいを お楽しみ頂けます! 8月に収穫を迎える「葉月みのり」の精米から 我が蔵の酒造りシーズンは始まります。 今年もシーズンの一本目の仕込みだった「90YELLOW」。 今年は例年よりやや甘め&旨口で まとまりが良く味もしっかりとしています。 美味しく仕上がりました! ぜひご賞味ください😊

とのことです。

では、さっそくいただきましょう!

グラスを回すとスッとウリやライチのような爽やかさ。口に含むと柔らかな口当たりから、フレッシュに広がる甘旨酸味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。おぉ~さすが新酒らしいフレッシュな味わいですね!磨き90とは思えない艶やかな軽快さ。あぁしかしこの余韻もまたいいですね!余韻はまさに磨き90らしい複雑味を嫌み無くクリアーに感じさせてくれます。この余韻の含み香はどことなくシンツチダっぽいかな。2~3杯ほど飲み進めると、フレッシュな酸味は穏やかになりつつトロ艶っとした旨味がのし上がってきますね~。

アテはマグロの赤身と頂きます。

うんま!新鮮なマグロの赤身にこの越の誉がよく合いますね!若干余韻の複雑味が気になるところですが、この艶やかな旨味とマグロの赤身の相性はいいですね!一瞬マグロの赤身のお寿司を食べたような錯覚さえも覚えました(笑)

2日目になると香りはほんのりとウリや白桃のよう。口に含むとややトロリとした飲み口から滑らかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。2日目もいいですね!味わいまろやかになりつつもクリアーな深みを感じさせ、余韻にかけて微弱にフレッシュな酸味を感じさせつつ爽やかな柑橘っぽい余韻の印象で〆てくれます。

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越の誉 90YELLOW 純米無濾過生原酒

原材料名 : 米、米こうじ(柏崎市・刈羽村産 葉月みのり)

アルコール分 : 16度

精米歩合 : 90%

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まぁこりゃハイブリッドな味わいっすね!新酒らしいフレッシュさに磨き90らしい旨味の深さと余韻に掛けての複雑味。これは生酛じゃなく速醸なのかなぁ。土田酒造や寺田本家なんかは生酛造りの低精白で醸しているけど、この軽快さは速醸っぽいかなぁ。しかし速醸磨き90でこの味わいは魅力的ですね!飲む人によっちゃあちょっとの飲み疲れする旨味の太さを感じさせてくれますがクリアーさとフレッシュな爽やかさで上手くカバーしてますね。そしてこの味わいだけではなく、このご時世定価1500円以下という価格も頭の下がる思いです。

どうもごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~余談~

しかしこれが磨き60の生酛仕込みになんかになったらより洗煉されていくじゃないかなぁ。まぁそもそもこのボトルよ。パッと見、新政のNo.6を思わせるボトル印字に十四代をモチーフにしたようなゴールドキャップ。味わいは昨今流行のジューシーさを意識しつつも、磨きは90といった土田酒造や仁井田、寺田本家の低精白を意識しているかのような味わい深さ。昨今の日本酒トレンドをギュッと凝縮したかのような計算高さをうかがわせてくれる一本。ちょっとこれからも楽しみですね。