栃木県 鳳凰美田 黒判 復刻判 ~5年ぶりのリリース~
みなさまこんばんは。三連休最終日いかがお過ごしでしょうか。この三連休は好天に恵まれ紅葉の時期とも相まって箱根や河口湖周辺、高尾山あたりなど郊外の行楽地は大賑わいだったようですね。そんな中私は紅葉と人混みとはまったく無縁のところに行ってきました。


ハンゼノ頭です。この写真でここがどこかすぐにわかった方は山歩きが大好きな方ですね。標高2000m以下でサクッとイケるとこはないかな、と探したところここが個人的にヒットしました。山梨県の柳沢峠から一時間もかからずにこの絶景が拝めるお手軽な場所です。ここは三窪高原に向かう小ピークで6月頃にはレンゲツツジが見頃となるそうです。ちょっと寒かったですが初冬の富士山と甲府盆地を独り占めしてきました。
さて本日の一本はこちら

鳳凰美田 黒判 復刻判 です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。鳳凰美田はかなり久しぶりですね。こちら黒判も2019年ぶりのリリースだとか。
では、さっそくいただきましょう。

香りはスッとクリアにパインやマスカットのような爽やかさ。口に含むとややトロリとした口当たりからやや厚めの質感を感じさせる甘旨味。余韻はスッキリとした苦味で程よくキレていきます。グラス一杯目、旨味が濃蜜ですね~。甘味よりも旨味が重厚。重厚ながらも、やや軽快さも見え隠れする様相。余韻にかけて若干スパイシーさもあるかな。キレの良さはさすがですね。まぁこの濃蜜な旨味も呑み進めていくと変わっていきそうですね。2~3杯飲み進めていくと濃蜜な旨味やや穏やかになりまろやかにクリアな味わいのバランス感に。あぁ、このくらいのバランス感でしたら悪くはないですね。
アテは国産牛肩ロースステーキと頂きます。

うんまいね!ジューシーな肉汁と弾力ある歯ごたえの肩ロースにこの鳳凰美田を流し込むと旨味がグッと増しつつも、その旨味をスッと心地良く切ってくれます。肩ロースまでいかずとも牛モモ肉、もしくは豚トロや鶏肉のボンジリなんかはどうかな~。
2日目になると香り穏やかにうっすらとマスカットのような爽やかさ。口に含むと柔らかな口当たりから滑らかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦味で程よくキレていきます。2日目いいですね~!穏やかながらもスッキリとしつつ滑らかな質感。嫌み無く杯が進む感じで最後の方になると瑞々しささえも感じさせてくれますね!

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鳳凰美田 黒判 復刻版
原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 : 山田錦100%使用
精米歩合 : 45%
アルコール分 : 16度以上17度未満
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鳳凰美田の復刻判の黒判、エレガントな味わいですね~。鳳凰美田らしい旨味をエレガントに感じさせてくれます。個人的な好みの傾向としたらこの質感の味わいに微弱な酸味が余韻にかけて広がりキレていくような味わいなんですけどね。
どうもごちそうさまでした。
~余談~
11月も下旬に差し掛かったこの新酒ラッシュのこの時期になぜこのお酒はリリースされたのでしょうか。鳳凰美田の新酒は10月にすでにリリースされており、ハイランクなお酒が出る時期なんですがね。今回頂いた鳳凰美田の黒判は磨き45%の純大で価格が2000円以下というちょっと驚きのコストパフォーマンス。いやぁ~、でもこのスペックと価格を理解する飲み手じゃなきゃなかなか手に取らないのかもしれないかなぁ。ただでさえ新酒ラッシュに物価高で買い手もそれなりに選んでいると思うんですよね~。そうなるとやはりそこは売り手側の酒屋さん酒販店さんの販売技量が試されるのかなぁ。営業トークと言うより、いかに酒の魅力を買い手に伝えられるか。現場の営業トークだけでなくYouTubeやインスタなどのSNSを通してどのようにして買い手のハートを掴むか。先日、SNSで福島県の小さな酒屋が来年の1月で閉店するという話が流れてきました。複雑多忙な時代ですが酒販店さんには今後も頑張って頂きたいものです。





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