三重県而今純米吟醸千本錦無濾過生 2019BY　～花見で頂きたかった美酒～

2020年3月29日

みなさまこんばんは。週末の土曜日いかがお過ごしでしょうか、不要不急の外出自粛が呼びかけられている週末、過ごし方に困惑した方も多いのではないでしょうか。

さて、そんな本日の一本はこちら

三重県「而今純米吟醸千本錦無濾過生 2019BY」　です。

こちらは昨年も頂いている一本ですね。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。このブログでは定期的に取り上げている而今です。こちらは今年の１月にリリースされた一本。相変わらず、このピンクラベルがこの桜の時期を印象づけますね。而今の中でも個人的に好印象な千本錦。今年はどのような味わいでしょうか。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと、フワッと香る白桃やパイン、やや薄らイチゴやベリーのようなニュアンスも。口に含むと、ややトロリとした飲み口からプチプチとした優しくもフレッシュな酸味が爽やかに弾けクリアーでバランスの良い甘旨味がトロリじんんわりと口の中に広がります。余韻は微弱な苦酸味が柔らかく続きます。

いやー上品で丁寧な造りをひしひしと感じます。味わいのバランスの良さと、まさにこのラベル柄らしい白桃やベリーを思わせるような旨味。クリアーでいて膨らむ甘旨味のバランスが絶妙。千本錦は余韻の複雑味が印象的であったりもするのですが、今年のこの而今に関してはけっこう押さえられているような印象。温度が上がると甘旨味がやや強く出てくるのもまた面白いですね。

２日目になると香りはけっこう穏やかになります、口に含むとややトロリとした飲み口に微弱な酸味から軽やかな甘旨味にスッとキレる余韻。ややまろやかさもありつつ微弱にドライ感のある余韻の苦酸味。味わいの中ににポンと桜や桃の花が咲いたかのようなピンキッシュな甘旨味が好印象。

昨日よりも酸味は穏やかになりつつも、まろやかさも相まってか甘旨味とスッキリ感のバランスが絶妙な仕上がり具合。旨い一本ですね。