福島県 飛露喜 純米吟醸 黒ラベル 2019BY ~スッキリ爽やか食中酒~

2020年10月10日

みなさまこんばんは。2020年のGWいかがお過ごしでしょうか。やはり政府の緊急事態宣言も延長となってしまいましたね。

さて本日の一杯はこちら

福島県 飛露喜 純米吟醸 黒ラベルです。こちらは時々行く酒屋さんで偶然出会った一本です。こんなご時世だからでしょうかね、タイミングよく店頭で定価販売されていました。

飛露喜は昨年純米大吟醸を頂いていますね。今回は純吟。この純米吟醸の飛露喜は昨年2019年のSake Competitionの純米吟醸クラスで一位を獲得していますね。「飛露喜」は純大以外は一升瓶として販売しており、なかなか店頭ではお目にかかれない一本です。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと微弱でフレッシュな爽やかな青リンゴのような香り。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から、スッキリと広がる甘旨味。余韻にスッキリとしたややドライ感ある苦酸味で、スッキリとキレていきます。2~3杯のみ進めると艶やかな飲み口から、やや強めな苦酸味から、スッキリドライな余韻とともにきれていきます。まだ開けたて初日だからでしょうかね、やはりやや堅めな印象。

2日目になると香りは弱い青リンゴや穀物のような香り。口に含むとスッキリとした飲み口から、軽くフワッと広がったと思ったらサッと消えていく甘旨味。余韻にやや印象的な苦辛味で舌にピリピリと感じられドライにスッキリとキレていきます。昨日よりもややまろやかさがでてきたかな、常温の部屋に置きながら2~3杯ほど盃を進めると程よく甘旨味が出てきましたね。酸味と程よくミネラリーな味わいも感じられます。穀物っぽいエキスっぽさと大吟醸っぽいキレ。ややドライな印象があるので、個人的にはもう少し甘さを感じられたらいいかな。

3日目には香りはややスッキリめな青リンゴ。口に含むとトロスッキリとした飲み口からサッと広がりややまろやかな甘旨味からスッキリドライな余韻。やや辛口のようにピリリと舌味わいが感じられます。スッキリめながら少し重さも感じられるようになったかな。しっかりとした味わいの中にも柔らかな甘旨味とミネラル感。うーん、あともう一歩、優しさが欲しいところ。

4日目になると香りはだいぶ穏やかに、仄かにお米の香りがする程度。口に含むとややトロリとした飲み口からスッキリとややじんわり広がる甘旨味。余韻は変わらずスッキリドライにキレていきます。なんとなく味わいの中に酸味やクリアーさミネラル感が広がり、甘さをあまり感じさせない程度に絶妙に味わいをキープさせている印象。鼻に抜ける青リンゴのような爽やかさと、ドライな余韻。そして温度がやや上がると程よく甘旨味も顔を出してきます。

5日目になると、香りは爽やか青リンゴ。口に含むとトロスッキリとした飲み口からややクリアーさを伴う甘旨味。余韻にスッキリと舌にピリリと残るドライな切れ味。温度が上がるとミネラリーに爽やかな甘旨味が広がり、味わいに深みがでてきた感じ。うん、爽やかな中に味わいの幅や深みが出てきた感じですね。バランスも大きく崩れず安心していただけます。

6日目になると、香りは程よいとお米と酸味の交わった香りで、ややマスカットっぽいかな。口に含むとトロスッキリとした柔らかい飲み口から瞬間クワッと広がる甘旨味。そしてあっという間にややドライ感を持たせキレてつつきれていきます。もう最後の方なのですが、味わいもだいぶまろやかになりましたね。

 

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福島県 廣木酒造 飛露喜 純米吟醸 黒ラベル

アルコール分 : 16度

原材料名 : 米、米麹 原材米はすべて国産

精米歩合 : 50%

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今回初めて家のみで頂いた飛露喜の純米吟醸黒ラベル。食中酒としはきっと絶品でどの料理にも合う味わいかと思います。ただ一つ言えるのは今風の酒質ではなく「質実剛健」な酒。個人的には、そこまで好みの酒質ではないものの、ある一定の食中酒としての味わいを再認識させてくれる一本かと思いました。

どうもごちそうさまでした。