茨城県 霧筑波 初搾り ~肩肘張らず楽しんで~

みなさまこんばんは。本日は1月21日、今日は料理番組の日らしいですね。料理番組といえば、「料理の鉄人」を思い出すのは私だけでしょうかね。ちなみに料理の鉄人に出演していた中華料理の鉄人、陳健一さんの本名は東健一さんらしいですね。

さて、本日の一本はこちら

霧筑波 初搾りです。このブログでは初登場のお酒です。たまに行く酒屋さんで置いてあり、ちょっと気になったので購入してみました。茨城県の日本酒は昨年からちょこちょこと飲んでいて、森嶋や武勇など美味しいなと思え、今回も楽しみな一本。

こちらの浦里酒造は茨城県産の小川酵母を使いこなす”技術屋”として今年茨城新聞に取り上げられていました。

この小川酵母とは、蔵元ホームページによると

小川酵母とは

酸が少なく、低温でよく発酵し、きめ細やかな香気を発するのが特徴。
淡麗で芳香のある吟醸酒や純米酒向き。
また、アルコール耐性が弱く、扱いが難しい酵母である。

小川 知可良氏が仙台国税局鑑定室長時代の昭和26年から27年にかけて東北6県の数百という蔵のもろみから集めた内の一つで、どこの蔵のものであったかは不明。
同庁退官後、水戸市にある明利酒類(株)に入社し、同酵母の分離培養に成功した。
その為、『明利酵母』とも呼ばれている茨城生まれの酵母である。

日本醸造協会でも昭和52年(1977年)から協会10号酵母として頒布を開始した。

とのことです。

小川酵母はちょっと前に飲んだ武勇でも使われていましたね。

さて、そんな小川酵母で仕込まれた霧筑波の初搾り。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと、メロンやバナナのような甘爽やかにセメ臭。口に含むとトロスッキリとした飲み口から穏やかにバランス良く広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛味で程よくキレていきます。フラットな印象の中にやや中くらいのボディ感。嫌みのないしっかりとした苦味でメリハリをつけるよう。含み香にバナナのような甘爽やかさ。マイルドでまろやかな感じですね。

2日目になると香りはやや穏やかなで甘爽やかなメロンやバナナ。口に含むとトロスッキリとした飲み口からまろやかな甘旨味に程よくドライな辛さのキレの良さ。にごりの部分を絡めていくと、くどすぎないトロ爽やかでややパウダリーな飲み心地。けっこうにごりを絡めると甘味がでてくることが多いのですが、これはひと味違いますね。マイルドにフラットにバランスがとれています。最後の方になると、まるでスッキリとしたシルキーなメロンのよう。余韻のドライさがいいバランス具合を保てさせていますね。

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霧筑波 初搾り 本生 うすにごり

原材料名 : 米、米麹、醸造アルコール

精米歩合 : 65%  下妻産五百万石 100%使用

アルコール分 : 15度

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霧筑波の初搾り、いいですね。これを飲んでいるとどことなく、福島県の奈良萬の生酒をイメージさせられました。奈良萬が甘旨ジューシーならば、こちらはフラットにまろやか甘旨バランス系ですかね。うん、とにかく肩肘張らずにダラダラと飲み続けられますね。これは和食でも中華でも、もってこいの一本ですね。

どうもごちそうさまでした。