岐阜県 射美 White BY2 ~魅力的な甘酸味の共演~

2022年3月9日

みなさまこんばんは。ゴールデンウィークのみどりの日いかがお過ごしだったでしょうか。本日は心地の良い天気が広がる休日でしたね。私はお部屋の掃除と食料、日用品の買い出しで終わってしまいました。

さて、そんな心地の良い天気の休日に頂いている一本はこちら

岐阜県 射美 WHITE BY2 です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。射美 WHITEは昨年も飲んでしますね。射美は今年もお米が不作でなかなかとれなかったそうで聞くところによると今年も造りは100石以下だったそうです。また今年もピンクラベル15号(通称イチゴ)は販売されなかったようですしね。しかしその変わりに?並行福発酵連鎖といったちょっと変わり種のお酒をリリースしたみたいですね。

今期の射美WHITEは裏ラベルを見ると、今年は昨年よりも白麹の量を増やしたそうですね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと、弱い甘さと爽やかな酸が入り混じったような香り。口に含むと、ややトロスッキリとした飲み口から、フレッシュで爽やかな酸味に優しく滑らかな旨味に尻上がりにクッと持ち上げてくるような甘味。余韻はスッキリとした苦酸味で爽やかにフェードアウト。2~3杯目になると、香りは爽やかなピーチぽさ。口に含むと爽やかなでやや甘味を印象づけるジューシーな甘酸味。余韻は甘味酸味苦味を絶妙にコントロールしたかのようなキレ。甘味と酸味のバランスをスマートかつキュートにまとめてきた印象ですね。あ~でもこの甘味と酸味、あくまで個人的な感想ですが、どことなく川中島幻舞の雄町や特純山田錦のような味わいのイメージも感じさせます。

2日目になると、香りはピーチやメロンのような甘爽やかにスッと香る爽やかさ。白麹の影響かなゆっくりと香りを感じると、どことなくカルピスのような香りも。口に含むと、ややトロリとした飲み口から微弱な酸味に滑らかにやや大きく広がる綿飴のような甘旨味。余韻はやや甘味を感じさせつつもスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。少しヨーグルトチックなニュアンスも。

最後の方になると全体的に白く濁りが強くなり、口に含むと大きな甘味と爽やかな酸味が滑らかに広がっていきます。

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射美 WHITE BY2

アルコール分 16度

原材料名 : 米・米麹(一部白麹)

原料米 : 揖斐の誉

精米歩合 : 60%

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BY2の『WHITE 射美』は、白麹と黄麹が創り出す風味をもう少し、感じてほしいと、白麹量をこれまでよりも増やしました。白と黄が創り出す風味を楽しみながら、あなたの大切な人の、素敵だと思うところも再確認しながら味わって頂ければ嬉しいです。

今年の射美ホワイトは裏ラベルにある通り白麹量を増やした為か、昨年よりも酸味がやや強めに感じさせますね。甘味と酸味の絶妙なハーモニー。甘いだけが射美じゃない。だけども以前のような射美の甘味を感じたい人には、ちょっとモダンさが前面にきちゃった印象もあり、物足りないかもしれませが、やはり最後の方では射美らしい魅力的な甘味を感じさせてくれました。

先日出先で赴いた酒屋さんで、ありがたいことに今年の射美ホワイトと新しくリリースされた並行福発酵連鎖の射美を飲み比べさせていただいたのですが、並行福発酵連鎖の射美の方が射美らしい甘味を感じさせてくれましたね。

やはり射美のオリジナリティある味わいは魅力的。今年は白麹を増やした為か、やや酸味が強調される面もあるかもしれませんが、この甘旨味は魅力的ですね。お米が不作なのは心配ですが、来期も期待したいと思わせる味わいですね。

どうもごちそうさまでした。