山形県 十四代 角新 中取り純米 ~無濾過新酒の味わい~

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。早いもので、明日で今年も一週間が過ぎようとしています。年が明けたと思ったらもう一週間近く過ぎ去っていますね。お正月休みもあったようでないような感じであっという間でした。

さて、そんな年明け一本目に頂いている本日の一本はこちら

「十四代 中取り 角新純米 無濾過 生酒」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。このブログで十四代は年に1~2本ほど飲んでいますね。新酒だと数年前に角新本丸や純米吟醸の槽垂れなんかも頂いていますね。今回は十四代でも初の純米クラスの生酒。これ今まで知らなかったんですが、特別純米なんですね。特別純米と言えば田酒ですが、こちらはどうでしょうかね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと華やかなパインや糖蜜を思わせるかのよう。口に含むとややトロリとした飲み口からフレッシュにややボディ感と清涼感の甘旨酸味。余韻はスッキリとした苦酸味でスルリとキレていきます。グラス一杯目。やや硬さを感じさせ清涼なミネラル感とマッチせず。2~3程飲み進めていくと、ジューシーさと余韻に掛けてソフトなコクも感じさせるかな。少し温度が上がると、ジューシーというよりも流麗な味わいを感じさせますね。まぁここ数年十四代の一升瓶は年に1~2本飲んでいますが、けっこう初日よりも3日目あたりからググッと旨くなっていく印象があるので、今後どうなるか楽しみですね。

2日目になると香りはやや穏やかに青リンゴのような爽やかさにバナナっぽさも。口に含むとややトロリとした飲み口からクリアーに透き通るような甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味でスッとキレていきます。後半にかけて、砂糖のような甘味がググっと上がってきたところをスッと糸がほどけるような、キレ味。2~3杯程、飲み進めていくとややソフトにメリハリや輪郭を感じさせるクリアーな味わいに。昨日よりもボディ感は柔らかくなってきましたね。

3日目になると香りはややうっすらと洋梨や柑橘がかった爽やかさ。口に含むとややトロリとした飲み口からフレッシュにクリアーな甘旨味。余韻はサッと軽快な苦酸味で柔らかく溶けていくかのよう。いや、やはり予想通りきましたね。この3日目の味わいの乗り具合!口に含み喉へ飲み込むまでに、ググッとやや甘めなクリアー味わいが伸びるように広がり、それがライトに爽やかな苦酸味でナチュラルにキレていく様相。こりゃ明日も楽しみです。

4日目になると香りは穏やかに。ややうっすらとどことなくピーチやバナナのようなニュアンスも。口に含むと、ややトロリとした飲み口から滑らかに広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦味と微弱な酸味でサッとキレていきます。うーん、4日目旨味が乗ってきましたね。柔らかくも滑らかに溶け出すような口腔内の臨場感!昨日はちょっと甘味が強いかな、なんて感じていたのですが今日はそこまで甘味も強く出ずに、柔らかく滑らかかつクリアーにバランスの良い飲み心地ですね。余韻の微弱な酸味も良い演出をしてくれます。

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山形県 十四代 角新 中取り純米 生酒

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)

精米歩合 : 55%

原料米 : 国産米100%使用

アルコール分 : 15度

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今回頂いた十四代は十四代の中でも本丸の次にリーズナブルな一本。昨年は、この中取り純米の火入れの4合瓶が「厳選」としてリリースされていました。個人的な印象としてやはり特純。(いやもちろん十分に美味しい上でですが)昨年の年明けに飲んだ「純米大吟醸 龍の落とし子 生酒」の方がインパクトがありましたね。もちろん価格もスペックも全然違うので当然なんですけどね。

どうもごちそうさまでした。