山形県 十四代 本丸 秘伝玉返し ～王道の十四代代表酒～
みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。先日の週末金曜日に、梅雨明けが発表され、この週末はまさに夏本番のような暑さでしたね。
そんな暑い週末でしたが、私は昨日陣馬山へ登ってきました。
少し暑かったですが、心地の良い青空が広がっていました。
今回は醍醐丸方面からちょっと遠回りして登ってきたのですが、やはり陣馬山はいいですね。麓に無料の駐車場があり、この時期でも蛭を気にせず気軽に登れ、登山ルートもバリエーションに富み時間が無くとも楽しめますね。
さて、そんな気軽な山行を楽しんでいた週末に頂いている本日の一本はこちら
山形県 「十四代 本丸 秘伝玉返し 特別本醸造」です。こちらは今年の5月に購入してきた一本です。十四代はこのブログで何となく年に１～２回ほど飲んでいますね。今年は「純吟 本生 荒走り おりからみ」を１月下旬に飲んでいますね。
今回頂く十四代 本丸はいまさら説明するまでもない、十四代代表銘柄です。ちょっと日本酒に強い居酒屋さんや飲み屋さんに行けば大抵置いてある一本です。やはりこのコロナの影響でしょうか、今回偶然にも本丸を購入することができました。
では、さっそくいただきましょう。
グラスを回すとやや穏やかなマスカットやバニラのよう。決して華やかではないものの、心地よい爽やかさを感じさせます。口に含むとややトロッとした飲み口から、滑らかにスーッとブレのないバランスのよいクリアーな瑞々しさ。余韻はスッキリとした軽快な苦味と葡萄ののような爽やかさでキレていきます。２杯目になるとややメロンのような爽やかな香りも。口に含むと、滑らかさに心地の良い酸味が表出してきました。うーん、いや、こりゃめちゃくちゃジューシーですね。ほんの若干ながら余韻にアルコール感があるものの、そのアルコール感をフレッシュで瑞々しい果実感が綺麗に押し流していくよう。３～４杯目になると、メロンのような果実香に滑らかな甘旨酸味。やや綿飴や白砂糖のような甘味を感じさせ、その甘味を絶妙に残しつつ爽やかな酸味と共に爽やかさと心地よさを共演させつつ咽奥に消えていきます。いやぁこりゃ葡萄やメロンのような果実味！若干セメっぽいニュアンスも感じさせるも許容範囲かな。
２日目になると、香りはやや穏やかながらも、バナナやミックスフルーツのような甘さ。口に含むとややトロリとした飲み口から滑らかにスラッと伸びゆくライン上にこれでもかというほどの甘味が広がり、余韻はスッキリとした柔らかさのある微弱な苦味で優しくキレていきます。ん～、甘い甘い甘い。決してベタ付くような訳で無く、艶やかにまろやかでまるで玉のような丸みを帯びた、甘味。飴、綿飴、水飴のよう。２～３杯飲み進めると少し酸味が出てきた感じ。濃ゆい甘味の後に心地の良い酸味が爽やかさとキレの良さ感じさせ、含み香に葡萄やメロン、バナナのような甘爽やかさも。まろやかで滑らかですね。艶やかにスッと伸びゆくブレのないバランス感の良い味わいと心地よい余韻のキレ。甘味、旨味、コク、余韻の微弱な苦酸味。こりゃ見事なバランスですね。
３日目になると香りは穏やかな中にフワッと優しく香る葡萄やバナナのよう。口に含むと、ややトロスッキリとした飲み口から滑らかな甘旨味に微弱な酸味。余韻軽快にスッキリとした苦酸味で、キレていきます。お！本日は昨日のような甘深さではなく心地の良い酸味を感じさせ、ややライトにフラットな飲み心地。おぉ～、こりゃいいですね。余韻の酸味の魅力が一層増してきましたね。この甘味と酸味のバランス具合。やや大きめな甘旨味を心地よく爽やかな酸味が綺麗に入り混じり流していくよう。２～３杯飲み進めると、香りはやや蒸れたバナナのように。味わいは甘旨味を主に蕩けるような滑らかさとスッキリとしたフラットで爽やかな安定感。程よくジューシーさの感じられる味わいと軽快ながらも鋭いキレ。いやぁ、やはり旨いですね。まさに甘味を主体としたトータルバランスのすぐれたポートフォリオに余韻のこのキレ味。ここまでキレの鋭さと爽やかさやを共演させ表出させるのはさすがですね。
４日目はお休み
５日目になると、香りは穏やか基調にほんのりとややバナナや和梨のよう。口に含むとややトロリとした飲み口から柔らかく滑らかに広がる甘旨味。余韻はスッキリとした清涼感のある苦辛酸味でキレていきます。だいぶ味わいが穏やかになってきた印象ですね。甘味酸味が落ち着き、スッキリと滑らかに心地の良いキレ。本醸造らしさを感じさせつつもまったりとゆるく柔らかくも凜とした清涼感。この清涼感と本醸造らしい味わいは好みが分かれそうな感じ。最後の方になるとスッキリと爽やかながら甘旨味のバランスと余韻の心地よいキレ味。少し甘重みも出てきた感じもありますが、上質な味わいですね。
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山形県 十四代 本丸
原材料名 : 米、米麹、醸造アルコール
精米歩合 : 55%
原料米 : 国産米100%使用
アルコール分 : 15度
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いやぁ、さすが十四代本丸ですね。最初から最後まで楽しく飲ませてもらいました。個人的には、初日から３日目あたりが好みな味わいですかね。やはりこの本丸の魅力は醸造アルコールの添加の技術力ですかね。なかなか外飲みだと最初から最後まで味わうのが難しい本丸。今回は幸運にも、家飲みで初日から最後まで楽しむことができました。特にこの十四代本丸に関しては、居酒屋さん専用的な印象があったのですが、今年に入り、特吟純大の300mlなんかもリリースしましたので、そのうち４合瓶の本丸なんかもリリースせざるを得ないのかも、なんて思ったりもします。
どうもごちそうさまでした。