島根県 純米 七冠馬 ひやおろし ~競馬の日のひやおろし~

みなさまこんばんは。本日は9月16日競馬の日いかがお過ごしでしょうか。私はまったくお馬さんはやらないのですが、様々なレースで競走馬がコンマ一秒を競い合う姿には魅力を感じさせます。

さて、そんな競馬の日にちなんで頂いている一本はこちら

島根県 「純米 七冠馬 ひやおろし」です。こちらはちょこちょこ行く酒屋さんで購入してきました。こちらはお初銘柄ですね。シンプルにラベルのお馬さんに惹かれ購入。

この七冠馬を醸す簸上清酒は島根県の奥出雲町にあり、奥出雲町の観光協会HPには

簸上清酒は、1712年から奥出雲 横田の地に蔵をかまえ300年の歴史ある蔵元です。明治43年に、町内の酒蔵を吸収合併し、当時この辺りが簸上三郡と言われたことから「簸上正宗」の称号となりました。
そして“泡無酵母”発祥の地として知られています。
泡無酵母とは、全国の蔵元の50%強が仕込み使う酵母で昭和37年に先代の社長と杜氏が、「普通なら酒樽いっぱいに真っ白い泡があるはずなのに、時々それがない樽がある」ことに気が付き、これが泡無酵母の発見となりました。
この酵母に興味を持ったのが当時の国税庁醸造試験場の技官 秋山祐一氏でした。秋山氏はこの酵母を改良し、現在の協会泡無酵母が生まれたそうです。
全国で醸造に使われる酵母がここ奥出雲で発見されたのです。

簸上清酒では、定番の「簸上正宗」をはじめ、あのG1レース七冠を制したシンボリルドルフ号をイメージして作られた「七冠馬」、そして、フルーティーで甘い香りの大吟醸「玉鋼」など、奥出雲の清水と熟練の匠の技で生まれたお酒がズラリ勢ぞろいしています。
また、年に一度の蔵開きイベントがこの3月に開催されます。

とあります。

さて、そんな泡無酵母発祥の地で醸された一本。ではさっそくいただきましょう。

グラスを回すと、スッと爽やかな和梨やウリのよう。口に含むと、やや柔らかな口当たりから滑らかながら、若干硬さのある旨味。余韻はスッキリとした苦酸味でじんわりとやや長めにキレていきます。おーこりゃいいですね。使用米が改良雄町のためか、お米の旨味が鮮やかですね。旨味の後にどことなく乳酸チックな複雑味も。余韻はドライ過ぎないシャープさを感じさせつつも心地よい爽やかさも兼ね備えた余韻ですね。2~3杯飲み進めると滑らかな旨味の中に爽やかな酸味も感じられるようになりますね。本ムツのお刺身と頂いているのですが、シンプルに旨いですね。ただ、酒器はグラスよりも陶器の方がしっくりくる感じですね。

2日目になると、香りは穏やかにうっすらとウリっぽく。口に含むとややトロリとした飲み口から滑らかな旨味に穏やかな酸味。余韻はスッキリとした苦辛酸味で軽やかかつややドライに爽やかにやや長めにキレていきます。いやぁ旨味乗っていますねぇ。

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島根県 簸上清酒 純米 七冠馬 ひやおろし

アルコール分 : 16.5%

原料米 : 島根県産改良雄町100%使用

原材料名 : 米(国産)米麹(国産米)

精米歩合 : 60%

酒母 : 速醸

使用酵母 : 協会泡無酵母901号

杜氏名 : 松本年正

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初めて頂いた七冠馬、まさに王道のひやおろしといった具合で旨味が乗り、秋刀魚や戻り鰹などと共に秋の夜長にゆっくりと頂きたい一本ですね。グラスではなく是非陶器で馬イ一本を(笑)

どうもごちそうさまでした。