福島県 飛露喜 特別純米 ~瑞々しい旨味の食中酒~

みなさまこんばんは。本日は10月1日「日本酒の日」いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域では台風16号による大きな影響はありませんでしたが、皆様の住む地域は大丈夫でしたでしょうか。本日より緊急事態宣言も解除され、一都三県では限定的ではありますが、飲食店でもアルコールの提供も可能になりましたね。こうやって段階的ではありますが、穏やかに制限が緩和されていければと思います。

さて、そんな週末に頂いている一本はこちら

「飛露喜 特別純米」 です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。言わずもがな飛露喜の特別純米です。飛露喜は今年の年明けに無ろ過生原酒を頂いています。

今回は飛露喜の中でも一番スタンダードな特別純米ですね。こちらはこのブログでは初登場ですね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとスッと爽やかな青リンゴのよう。口に含むとややスッキリとした口あたりからやや軽快かつフラットに広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛味でややドライにキレていきます。初日開けたて一杯目、全体的にスッキリとした印象の中に瑞々しさを感じさせ、心地よい爽やかさのあるドライな余韻で〆ていくよう。瑞々しい旨味に軽やかでスッキリとした余韻。2~3杯飲み進めていくと、香りはややミルキーなニュアンスも。口あたりはややトロリとし滑らかな甘旨味。余韻は若干ケミカルさのある複雑味も感じさせるもスッキリと軽快にややドライ。アテにイナダのお刺身と頂いていますが、悪くはないですね。

イナダのお刺身も悪くはないのですが、これを飲んでいたら、なぜか無性に「柿ピー」を食べたくなったので、ストックしてあるロー100の柿ピーと合わせてみました。

安い柿ピーを頬張りつつ飛露喜を流し込むと、

何コレ?「うんま!」俺の下がチープなのは前々から分かっていたことだけど、飛露喜と柿ピーがこんなにも俺の口に合うなんて!(たぶん飛露喜とこんな食べ合わせで楽しむ方はかなりマニアックかと)

なんてことを思っていたら、昨年読んだ「男の隠れ家」という雑誌ででアナウンサーの福澤朗氏の「ひとり家呑みの至福」という記事を思い出してきました。

2日目になると、スッと爽やかな青リンゴやマスカットのよう。口に含むと、ややトロリとした飲み口から滑らかに広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛酸味でスッと心地よく切れていき咽奥にじんわりとピリリとした余韻を感じさせます。「あ、さすが定番の飛露喜 特別純米だな」と感じさせてくれる味わいですね。あくまで個人的にですが、2日目の味わいってあまり良い印象はない日本酒が多いのですが、この飛露喜の定番酒はやはり違いますね。昨日のような瑞々しさも感じさせつつも滑らかな甘旨味が心地よく広がり、余韻はややシャープな苦辛酸味でスッキリと纏めていきます。今日は〆サバのお刺身と頂いているのですがいい感じですね。2日目は味わいがやや落ち着いてきた為か、〆サバと程よいマリアージュを楽しめます。

3日目になると、香りは穏やかにうっすらと青リンゴ。口に含むとややトロリとした飲み口から程よく柔らかに広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛味でスッーとキレていきます。まろやかさの奥に瑞々しさが感じられ、飲み口から余韻まで滑らかつシームレスに纏まっている感じ。2~3杯飲み進めると、爽やかな瑞々しさが前面にでてきますね。ん~、まるで滑らかな甘露水のよう。

今夜も初日同様イナダ氏と頂いています。

ん~3日目でもやっぱりイナダ氏との相性はイマイチかな。3日目くらい瑞々しい旨味が感じられるとアテがなくてもスイスイとイケる感じかな。

4日目になると、香りは穏やかな吟醸香にほんのり爽やかな青リンゴ。口に含むとトロリとした飲み口から滑らかな甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛味でキレていきます。お!4日目にして旨味が乗ってきた感じですね。甘旨味が滑らかでふくよかに広がり、余韻はスッとキレの良い苦辛味。この余韻のドライ過ぎない爽やかさもまたいいですね。

本日は日本酒の日ということで、新政の天蛙とお刺身の盛り合わせで頂いています。

中トロや赤身、真鯛やブリ、甘海老などと頂いていますが、マグロの中トロ、赤身など合わせると旨いですね。

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飛露喜 特別純米

アルコール分 : 16度

原材料名 : 米、米麹 原料米はすべて国産

精米歩合 : 55%

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飛露喜の特別純米、家呑みでゆっくりと頂きましたが、やはり魅力的な食中酒ですね。近年は酸味の効いた爽やかな日本酒がブームですが、やはりこのような旨味の瑞々しさとキレの良い食中酒も十分魅力的な日本酒かと思います。

どうもごちそうさまでした。