埼玉県 花陽浴 純米吟醸 THE MATCH おりがらみ ~このジューシーバランス感~

みなさまこんばんわ。4月も下旬に差し掛かる木曜日いかがお過ごしでしょうか。桜の季節も落ち着き、次第に新緑まぶしい時期に移り変わってきますね。

さて、そんな新緑芽吹く季節に頂いている本日の一本はこちら

「花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 THE MATCH 」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。花陽浴は今年の2月に純米吟醸の山田錦を頂いていますね。

今回頂くTHE MATCHは花陽浴の新商品になります。なんでも今月上旬から「花陽浴の新作が出るらしいぞ」との噂話が出回り、もしかしたら酒米の「愛山」や「酒未来」あたりを醸した一本か?との真偽定かではない情報が流れていました。そんな中、蓋を開けてみると昨年一昨年あたりから流行始めた違う酒米同士を掛け合わせた、いわゆるアッサンブラージュの商品でしたね。こちらは酒屋さんによると山田錦と備前雄町を掛け合わせたようです。

花陽浴は毎年適当にちょこちょこと頂いていますが、山田錦と雄町は個人的に好印象な味わいで(もちろん美山錦も好きですが)この組み合わせのアッサンブラージュは結構楽しみですね。

では、さっそくいただきましょう!

グラスを回すと甘い蜜やパイン感に酸味のあるリンゴのような爽やかな香り。口に含むと、ややトロリとした飲み口からスッキリとした甘旨味が小さく膨らみ余韻はスッキリとした苦味でサラリとキレていきます。おぉ、やはり花陽浴らしい蜜感のある甘旨味が膨らみますね。酸味は余韻にかけて爽やかに甘苦味と共に流れていきます。第一印象はリンゴジュースにパインエキスを交えたような感じですね。ボトルの半分くらい飲み進めると立ち香はパインっぽい甘爽やかさに、甘味を主体としたバランス感のあるジューシーな甘旨酸味。パインにリンゴを混ぜ合わせたようなこのジューシー感。いやぁ甘さと爽やかさが絶妙なバランス感ですね!

2日目になると、スッと爽やかなパイン飴のよう。口に含むと柔らかくスッキリとした飲み口から山田錦のような甘旨味に余韻に掛けて雄町のような複雑味、余韻はスッキリとした苦味でやや長めにキレていきます。初日は山田錦と雄町の味わい具合があまり分からなかったのですが、2日目になるとそれぞれの酒米の個性が味わいの端々に表出されるような感じ。スッキリとした味わいの中に山田錦、雄町のクリアーでバランスの良い甘旨味のハーモニーを奏でてくれます。最後のほうになるとおりがらみらしく滓も絡んでバランスの良い甘旨ジューシー感が味わえます。うんっま。

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「花陽浴 純米吟醸 無濾過生原酒 THE MATCH 」

アルコール分 : 16度

原材料名 : 米(国産)、米こうじ(国産米)

精米歩合 : 55%

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花陽浴初のアッサンブラージュ楽しませてもらいました。いやぁこんなにも花陽浴らしさを残しつつバランス良く頂けるとは良い意味で裏切られました。花陽浴らしい甘旨味のジューシー感がよりバランス感が出てきた感じで本当美味しくいただけますね。まさか新商品のアッサンブラージュでこんな味わいが出せるなんてちょっと驚きです。来年もリリースされるなら頂きたい一本ですね。

どうもごちそうさまでした。