埼玉県 花陽浴 純米大吟醸 さけ武蔵 ~難解さけ武蔵~

みなさまこんばんは。週の始まり曜日いかがお過ごしでしょうか。昨日の私の住む地域は終日雨天でした。まるで春の嵐のような天候でした。

さて、本日の一本はこちら

埼玉県 南陽醸造 「花陽浴 純米大吟醸 瓶囲 無濾過生原酒 さけ武蔵」 です。

こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。花陽浴は先月、純米吟醸山田錦をいただきましたが、さけ武蔵は久しぶりですね。実に3年ぶりとなります。3年前に飲んだのは4合瓶でしたが、今回は一升瓶でいただきます。

花陽浴は昨年、山田錦の純米大吟醸を一升瓶で頂いたので、今年はさけ武蔵を頂きたいと思います。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと立ち香は少しふんんわりとした爽やかさに甘い蜜のような香り。口に含むと、ややトロスッキリとした飲み口の中に微弱な酸味にトロリとした滑らかで蕩けるような濃醇な甘旨味。余韻はスッキリとした苦味でややベタ付きを感じさせつつキレていきます。濃醇な味わいの甘旨苦酸味と余韻の複雑味が混沌と混じり合います。2杯目になると、香りは爽やかなパインチックに。口に含むとトロスッキリとした飲み口から滑らかな甘味を感じつつも余韻はややくっきりとした苦酸味。ん~どうだろ、初日にしてはそこまでジューシーには感じず余韻のスッキリとしたドライさが際立つ印象。花陽浴らしい甘味をやや力ずくでドライな方向に持っていっている印象かな。あ~でも思い返すと、さけ武蔵ってこんな感じだったのかなぁ。温度が上がってくると甘旨味と苦味と余韻の複雑味が増してきますね。まぁ今回は一升瓶なので、数日かけてゆっくりと楽しみます。

2日目になると、上立ち香はスッキリとしつつも華やかさのあるパイン香。口に含むとややスッキリとした飲み口から程よく広がる甘旨味。余韻はやや複雑味のある苦酸味でやや長めにキレていきます。2日目はけっこう難解な複雑味が主張してきます。スッキリと爽やかな中に、この難解な甘旨酸味。いや、余韻の苦味がけっこう強く出てきてる感じかな。ちょっと明日以降に持ち越しで。

3日目になると、香りは爽やかにマスカットや青リンゴのよう。仄かにパイン香も。口に含むと、ややトロリとした飲み口からやや硬さのある甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛味でキレていきます。昨日今日と飲んでみて感じたのは、これお米が硬くて溶けきってないんじゃないかなぁって、勝手に思ったりもしました。温度が上がるとスッキリとした中に、ようやく花陽浴っぽい甘旨味が顔を出してきます。花冷えよりも涼冷えくらいかがいいかなぁ。しかしそうなると、酸味と苦味が出てきてどうもバランスがチグハグに。ん~また明日に持ち越しで!

4日目になると香りは爽やかなパイン香。口に含むとややトロリとした飲み口から甘トロリとした艶やかさを感じさせつつ、やや複雑味を感じさせる苦酸味でキレていきます。ようやく若干硬さがとれてきた感じでややまろやかさを感じさせ、やや印象的な複雑味のある苦酸味。少し温度が上がるとまろやかな甘味と複雑味のある余韻。これが花陽浴さけ武蔵って言われたら解らんでもないけど、まぁまた明日へ期待して持ち越しで!!

5日目になると、スッキリやや穏やかなパイン香。口に含むと、ややトロリとした飲み口から、トロリとやや粘性のある甘旨味。余韻は複雑味を感じさせながら、ピリピリとした苦辛味でキレていきます。2~3杯飲み進めるとようやく旨味が出てきた感じ。いやぁ、ここまで長かった。ようやく花陽浴らしい甘旨味とスッキリとした余韻の苦辛酸味でまとめてきます。

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埼玉県 南陽醸造 花陽浴 純米大吟醸 さけ武蔵

アルコール分 16度

原材料名 : 米(国産)、米こうじ(国産米)

精米歩合 : 48% さけ武蔵100%使用

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いやぁ、久々のさけ武蔵はなかなかの強敵でした。ここまでかたくなに表情を見せないのは、なかなかですね。個人的にはこのブログで初?心が折れそうになりました。やはり今年はお米が硬いのか、花陽浴自体がドライなテイストにもっていっているのか、わかりませんが、今期の花陽浴さけ武蔵はとにかく難解でした。

どうもごちそうさまでした。