長崎県 飛鸞 にこまる ~食用米の旨味とジューシーさ~

みなさまこんばんは。5月4日みどりの日ですね。私の住む地域ではみどりの日らしい青空と新緑が広がっていました。天気も良かったので久々にお山にでも登ろうかと思いましたが、時間的な都合で登れず丹沢山麓のふもとを軽くジョギングしひとっ風呂浴びてきました。

今日は夏日だったらしく風は心地よかったのですが日差しが暑かったですね。

さて、そんなみどりの日。

たまたま偶然そろった緑色の三種の日本酒。

どれも魅力的な日本酒ですね。右から「茨城県 武勇酒蔵 純米吟醸 直汲 無濾過生原酒 生酛 茨城県産 ひたち錦」「埼玉県 花陽浴 純米大吟醸 無濾過生原酒 越後五百万石」「長崎県 飛鸞 にこまる」です。銘酒酒場や日本酒バーにお勧めとしてこの3酒があったら、やはり真ん中を選ぶ人が多いのでしょうかね?

さて、そんなみどりの日に頂いている一本がこちら。

長崎県 「飛鸞 にこまる」です。飛鸞は年明けに飲んだ神楽に続いて2本目ですね。神楽は生酒でしたが、こちらは一回火入れの商品。この飛鸞、日本酒好きではSNSを中心にじわりと人気が出ている商品。この「にこまる」もたまたまリーチンに残っていたラスト2本のうちの一本でした。

そんな人気の飛鸞、今回頂く「にこまる」は長崎県産の食用米で醸した一本です。食用米で醸した日本酒はちょこちょこ頂いていますが、それを生酛造りで醸すお酒は初めてですかね。

ではさっそくいただきましょう。

グラスを回すとうっすらバナナ+ミルキーさのような甘しっとりとした香り。口に含むと、スッと柔らかな口当たりからバランス良く広がる甘旨味に微弱な酸味。余韻はしっとりとした苦爽やかさが微弱にスッと軽快にキレていきます。柔らかなバランス感がいいですね~。2~3杯飲み進めるとクリアーな甘旨酸味が爽やかに広がっていきますね。ライトな生酛感っていうのかな?もしかしたら新政のエクリュあたりと飲み比べたら面白いのかな?

2日目になるとバナナっぽさとミルキーぽさがミックスされ白桃のような甘爽やかな香りに。口に含むとややトロリとした飲み口から柔らかく滑らかに広がる甘旨味。余韻はスッキリと優しい苦酸味でキレていきます。いやぁにこまる2日目も旨いですね~。本当、新政のエクリュや産土なんかを思わせる味わい。前途した通り、この「にこまる」は食用米なのですが(一般的には酒造好適米で醸される日本酒が多いんですが)本当酒造好適米に負けない旨味を感じさせます。柔らかな旨味の広がりに穏やかで優しい酸味。少し温度があがると旨味のボリューム感が増しますね。

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長崎県 飛鸞 にこまる

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)

原料米 : 麹米:山田錦(20%)、掛米にこまる(80%)

精米歩合 : 麹米60% 掛米65%

アルコール分 : 14度(原酒)

仕様 : 生酛造り・無調整

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うーん、悔しいけど旨いっすね。甘旨ジューシーでバランス良くキレも良し。火入れらしい安定感もありつつもフレッシュさも損なわない低アル原酒。そして何よりも山田錦や雄町などの酒造好適米ではなく「にこまる」といった長崎県産の食用に用いる飯米で醸していること。信州亀齢ほどではないですが密かに人気が出てきているのも頷けますね。味わいは個々人の好みですが、この飛鸞の味わいを知ったら流れてしまう人もいるかもしれませんね。

どうもごちそうさまでした。