山口県 天美 純米大吟醸 廣島千本錦 ~まさに白桃のように柔らかなジューシーさ~

みなさまこんばんは。6月の半ばいかがお過ごしでしょうか。いやぁまさに梅雨真っ只中ですね。そろそろ陽の光が恋しくなってきます。

さて、そんな陽の光が恋しい梅雨真っ只中に頂いている一本がこちら

山口県 「天美 純米大吟醸 廣島千本錦 」です。こちらは、時々行く酒屋さんで購入してきました。天美は久しぶりですね。先月からお米違いでリリースしている一本です。先月は赤磐雄町で今月は廣島千本錦です。個人的に天美はいくつか飲んでいてそこまで気にしていなかったのですが、この廣島千本錦はちょっと気になり購入しました。

なんでもこのシリーズ、精米歩合も酵母も全て同じ条件下にて米品種のみが異なる純米大吟醸酒
規格で長州酒造近県の兵庫、岡山、広島、山口の瀬戸内4県の代表的な米品種を使い、先月から4ヶ月連続でリリースしているそうです。

今回頂くのは今月リリースされた広島県産の千本錦100%で醸した一本。個人的に千本錦は個性の出る酒米かなって思っているのでちょっと楽しみだったりもします。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとスッと甘さ際立つ甘爽やかな白桃のよう。口に含むと、ややトロリとした飲み口からプチプチとした爽やかで微弱な酸味に、やや硬質さを感じさせる甘旨味。余韻はスッと軽やかな苦酸味で優しくやや長めにキレていきます。1杯目の印象としては爽やかな酸味にやや硬さの残る甘旨味。含み香にどことなくミルキーさも。2~3杯飲み進めると、香りはややミルキーさの入り混じる白桃や洋梨っぽさ。口に含むとフレッシュで爽やかな甘旨酸味。余韻はスッキリとした苦酸味でスッと程よくキレていきます。いやぁ、火入れらしからぬフレッシュさを感じさせる爽やかな酸味はさすが天美ですね。爽やかな甘旨酸味を全面に押しつつも千本錦らしい甘味と余韻の複雑味を感じさる程よいジューシー感にバランス感のある味わい。

2日目になると、香りは極うっすらと白桃チック。口に含むとややトロリと柔らかな飲み口からまろやかに滑らかでやや艶っぽい甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。初日の微弱で爽やかな酸味は穏やかになりつつも、姿形を消すことなくひっそりとその片鱗を感じさせます。そしてその片鱗が余韻の細部に爽やかな心地よさを印象づけます。バランス崩れませんねぇ。甘味が強いかと言えばそうでもなく、むしろしっとりとしつつも柔らかく柔軟性のある質感。初日一杯目とは大違いですね。

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天美 純米大吟醸 廣島千本錦

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)

原料米 :広島県産千本錦100%

精米歩合 : 50%

アルコール分 : 15%

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天美初の廣島千本錦をいただきましたが、やはり天美らしい優しく柔らかに爽やかな酸味を感じさせる味わい。(やはり同じ酒米なのかどことなく而今の千本錦を女性っぽく表したようにも)価格は1本3000円程度なのですが正直「安いな」と感じました。普段4合瓶で3000円くらいの日本酒はあまり買わないのですが、これに関してはどうした訳かすぐに手が出てしまいました。来月は、播州愛山で醸した天美がリリースされるようです。「天美 愛山」この文字の羅列だけで瞬殺されそうですね(笑)

どうもごちそうさまでした。