広島県 亀齢 純米酒 八九 生酒 ~まるであの貴醸酒のようなジューシーさ~

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域では、朝からやや強めの風が吹いており、今夜は雨風が春の嵐のような感じです。

さて、そんな春の嵐の夜に頂いている一本がこちら

広島県 「亀齢 五段仕込純米酒 八九 生酒」です。こちらは近くにある酒屋さんで、購入してきました。このブログでは初登場のお酒ですね。亀齢といえば、長野県の「信州亀齢」は年1くらいで飲んでいるのですが、広島県の亀齢はまだ飲んだことがありませんでした。なんでもこちらの亀齢八九生酒は年に一回限りの限定で、普段の亀齢のお酒は辛口のお酒が特徴的なようですが、こちらはそんな中でも甘口なお酒だそうです。

初めて頂く亀齢、そんななかでも甘口の限定酒。楽しみですね。

ではさっそくいただきましょう。

グラスを回すとスッと甘爽やかにバナナにややライチっぽさ。口に含むとややトロリとした飲み口から柔らかな甘旨酸味。余韻はスッキリとした苦酸味でやや長めにキレていきます。ん?おぉ~。こりゃまるで新政の陽乃鳥ですね~。いやぁ本当に近しい味わいですね。この甘味と酸味のバランス感。陽乃鳥と比べると余韻は若干ドライに振れているも、まさに陽乃鳥を再現したかのような味わい。これはブラインドでテイスティングしたらちょっと面白そうですね。2~3杯ほど飲み進めていくと、香りは爽やかなアプリコットのよう。口に含むと爽やかな甘旨酸味がやや濃醇ジューシーに広がっていき、余韻は甘苦辛酸が複雑味を帯びつつも軽快爽やかにフェードアウト。ん~いや面白いですね。やはり陽乃鳥ほど生酛感や木桶っぽさ、軽快さはないもののこの甘味と酸味の奏でるハーモニーの飲み心地は魅力的ですね~。

2日目になると初日よりもやや甘味、旨味の濃醇さが増してきた感じ。余韻の酸味は爽やかにキレ良くややドライさも。カレドショコラのカカオ70と頂いていますが美味しいですね~。でもこれだったらもうちょっと上品なショコラと合わせたいかな。

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亀齢 純米酒 八九

原材料名 : 米(国産)、米こうじ(国産米)

麹歩合 : 89%

精米歩合 : 70%

アルコール分 : 17度

日本酒度 : -11度

酸度 : 3度

アミノ酸度 : 1.6度

使用酵母 : 自家培養 もろみ日数 15日

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初めての亀齢八九生酒、楽しませてもらいました。貴醸酒でもなく、山廃生酛でもない造りでのこの濃醇ジューシー爽やかな味わい。やはりこういった魅力的な味わいの出会いがあるからなかなか日本酒はやめられませんね。

どうもごちそうさまでした。