長野県 善吉 純米吟醸 山恵錦 ~木曽の新銘酒~

みなさまこんばんは。月の始まり10月1日いかがお過ごしだったでしょうか。早いもので今年も残すところあと3ヶ月となりました。なかなか日中の暑さは引きませんが、次第に秋の空気へと変わってきているようにも感じさせてくれます。

さて、そんな10月初めに頂いている一本がこちら

「善吉 純米吟醸 山恵錦」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。中善酒造店さんのお酒は今年の7月にcocoromiという試験醸造酒を頂いていますね。個人的にはけっこう押しな酒蔵の一つで、数年前に御嶽山の麓を一昼夜かけて走り回っていた頃からの思い入れがあったりもします。この善吉は長野県外の酒屋さんで購入したのですが私がこのお酒を購入したお店では皆次々と千葉の寒菊を手にしていました。私は心の中でひっそりと”寒菊もいいけど、この善吉も十分美味しいんだよね”と思いつつ、黒澤の秋あがりと共に購入してきました。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと立ち香スッと爽やかなシナノスウィートやシナノドルチェのよう。口に含むと柔らかな口当たりから滑らかなにバランス良く広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。甘旨味がややでっぷりとのりつつ爽やかな酸味がか細く繊細に余韻にかけて伸びていく様相。あぁ旨いね~。若干余韻の苦味が強めに感じられる面もあるものの、バランスいいですね~。このしっとりとしたバランスのとれたジューシーさとデリシャス感。

アテはカンパチのお刺身と頂きます。

あぁ~こりゃ旨いね!カンパチの旨味と善吉の旨味が良く合いますね~♪善吉の旨味が程よく寄り添いつつ爽やかにキレ流し込んでくれる感じですね。

2日目になると香りやや穏やかながらも青みがかった爽やかさ。口に含むと、スッと柔らかな口当たりからややクリアーなフラット感でまろやかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦辛酸味で程よくキレていきます。2日目もバランスいいですね。穏やかさのあるジューシーさにやや辛さのあるキレ具合。少し軽やかさもありつつも、ややボディ感のある旨味でカバー。個人的にはもう少し厚みがほしいところですが、このくらいのバランス感なら十分でしょう。

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中善酒造店 善吉 純米吟醸 山恵錦

原材料名 : 米(長野県産)米こうじ(長野県産米)

精米歩合 : 55%

原料米 : 山恵錦100%使用

アルコール分 : 15度

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まぁやはり中善酒造店のお酒は美味しいですね。長野県の日本酒といえば、とかくここ数年は信州亀齢一本ですが、この善吉はいいですねぇ。何でも長野市の酒屋さんが田酒の西田酒造さんとコラボイベント組んだりと、西田酒造さんの動きがちらほらと見え隠れする中善酒造店さんですが、味わいの資質的には信州亀齢に近しいものがありつつも、こちらの方が酸味控えめに上質な旨味を感じさせてくれるようにも思わせてくれます。まぁそこら辺はしっかりと飲み比べなきゃわかりませんが、今後も期待したい一蔵ですね。

どうもごちそうさまでした。