奈良県 風の森 ALPHA8 ~爽やかに綺麗な玄米酒~

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域ではだいぶ朝晩の寒暖差が出てきた感じで、朝起きると窓ガラスが曇っていたりもします。山の紅葉も次第に見ごろになってくる時期ですかね。

さて、そんな週末金曜日に頂いている一本はこちら

風の森 ALPHA8 です。こちらは風の森の新商品となりますね。蔵元のHPによると

ALPHA8では、原料の個性豊かな玄米でしか表現できない酒造りに挑戦しました。当蔵独自の加熱処理技術【アモルファス製法】によって玄米が持つデンプンを非結晶化させ、今までの日本酒にはない独特の風味や質感を表現することができました。大地の力が存分に溶け込んだ味わいをお楽しみください。

とのこと。

では、さっそくいただきましょう。

グラスに注ぐと甘い蜜や糖蜜、完熟メロンのような甘い香りがフワッと広がります。口に含むと、「うわ、何コレ!?ヤバ」の第一声。滑らかな口あたりから微弱な酸味に甘旨味からの複雑味。余韻は軽い糠のような穀物さがスッキリと。風の森らしい爽やかな酸味に余韻にかけての深みのある複雑味。うーん綺麗な玄米雑穀ですねぇ。余韻の舌に残る苦味と刺々しさが柔らかく独特で面白いですね。爽やかだけど複雑で辛くも軽快な感じ。2~3杯飲み進めるとややセメ臭も感じられるも、含み香はメロンのような爽やかさ。

2日目になると甘爽やかなメロンぽさにやや乳酸や穀物っぽさも。口に含むと柔らかな口当たりから穀物のような味わいが広がり、余韻はスッキリとした複雑味と苦辛酸で長めにキレていきます。2日目は初日より穀物っぽさが全面に出てくる感じですね。やや甘味も感じさせるもこれはまさにスッキリと綺麗な穀物のような味わい。綺麗過ぎてちょっと物足りないかも(笑)

しれっと先月頭に開栓したシン・ツチダと軽く飲み比べ。

いやぁこの飲み比べは面白いですね。もちろん生酒初日の風の森と1ヶ月半程前に開栓し常温保存しておいたシン・ツチダでは開栓状況がまったく違うのですが、精米歩合100%と精米歩合90%といった共にお米を磨かないといったベクトルでの飲み比べは楽しめますね。間違いなく好みは分かれると思いますが、個人的にはシン・ツチダの方が好みかな。

***********************************************************************

風の森 ALPHA8 大地の力 ver.1 玄米使用率 60%

奈良酒 純米酒 無濾過無加水生酒

原材料名 : 米(国産)米麹(国産米)精米歩合100%

原料米名                                             使用割合

掛米  奈良県産秋津穂(精米歩合80%)      40%

奈良県産秋津穂(精米歩合100%)                 40%

麹米     長野県産コシヒカリ(精米歩合100%)           20%

アルコール分 : 15%

***********************************************************************

風の森、生酒で精米歩合100%なんてアグレッシブに攻めてきましたね。さすがにここまで穀物っぽさを感じさせる日本酒はなかなか無いのではないかと思わせられました。4月に頂いた鷹長 菩提酛も魅力的だったので、機会があれば飲み比べてみたいものですね。(むしろ鷹長とシン・ツチダの飲み比べもしてみたいですね)

どうもごちそうさまでした。