奈良県 鷹長 菩提もと 純米酒 ~歴史を感じる濃厚旨口酒~

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域では日中初夏を思わせるような暑さでした。

さて、そんな初夏を思わせる日に頂く一本はこちら

奈良県 鷹長 菩提もと 純米酒 です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。店主の方と話していたら、これなんかどう?と勧めてくれました。前々から飲もうとは思っていたので、ちょうどよかったです。

今回は頂くのは火入れの方ですが、生酒もあるみたいですね。

こちらの鷹長の菩提もと造りとは室町時代に奈良菩提山正暦寺において醸された醸造法で、現在の清酒造りの基本となる技術を整えたものです。詳しくは蔵元HPに記載してあるので興味がある方は是非。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと、仄かにメロンやイチゴ、パインのような甘い香りにうっすらとアルコール臭。口に含むと、トロリとした飲み口から濃密な甘味から余韻にミルキーな甘味が残りつつ微弱な苦酸味でキレていきます。うーん、甘旨!こりゃまるでシロップのようですね。シロップのような甘味に余韻の酸味でキュッと良い具合にまとめていきますね。2杯目になると、まるで練乳のような甘蜜な香り。口に含むとトロリとした甘旨味の中に微弱な酸味も感じられるようになり、奥底にどことなく柑橘っぽい爽やかさも。そして余韻はさほどベタ付かずにスッキリと。

2日目になると香りはミルキーな中に弱いアルコール臭と乳酸チックな香り。口に含むとトロッとした飲み口から甘く甘く濃ゆい深味と爽やかさ。余韻はスッキリとした苦酸味がやや長めに続き、蕩け出すようなミルキーな含み香。昨日よりもまろやかに柔らかさも感じさせ、より丸みを帯び、余韻はよりキリッと際立つ感じ。

3日目お休み

4日目になるとやや糠のようなニュアンスを含む乳酸っぽさのある香り。口に含むとトロリとした飲み口から風の森らしい爽やかな酸味に蕩けるような滑らかな甘旨味。余韻はスッキリとナチュラルにフェードアウト。常温保存して4日目、ようやく味わいが開いてきた感じ。初日2日目は激甘でしたが、4日目にして爽やかな酸味も感じられ、まだ甘諄さもあるものの滑らかに杯を進ませてくれます。余韻にリンゴの蜜のような甘爽やかさも。

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油長酒造 鷹長 菩提もと 純米酒

原材料名 : 米(国産)米麹(国産米)精米歩合 70% 奈良県菩提町産 ヒノヒカリ100%使用

アルコール分 : 17度

日本酒度 : -28

酸度 : 3.3

アミノ酸度 : 2.4

仕込水 :金剛葛城山系 深層地下水 硬度 250mg/L前後

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鷹長いいですね。昨年は神鷹の水酛仕込みを飲みましたが、やはりこちらの方が日本酒度-28だけあって甘旨味の濃密度が違いますね。残り1合弱をオンザロックで頂いていますが、これもいいですね。より爽やかに瑞々しく頂けます。食後などにゆっくりと頂きたい一本です。

どうもごちそうさまでした。