奈良県 金鼓 濁酒 ~食べ飲むサプリメント、凶暴な酵母と乳酸菌~

2019年1月22日

みなさまこんばんは。昨日までの三連休はいかがお過ごしだったでしょうか。私は仕事に勉強会にお付き合いのゴルフ、飲み会などなどやや多忙な日々を過ごしていました。

さて、そんな三連休明けにご紹介する一本がこちら

奈良県 大倉本家 金鼓 伝承水酛仕込み 濁酒 生酒 30BY です。

これはたまに行く酒屋さんで購入してきました。なんとなく気分的に濁り酒が飲みたくなり、秋田県 白瀑の「ど」とこちら大倉本家の濁酒と悩み、こちらを選択しました。

この濁酒は奈良県神社庁の委託で、毎年11月にある「新穀感謝祭」(新嘗祭)用のお神酒として醸造されていたそうです。

この水酛仕込みは約600年前に奈良市郊外にある菩提山 正暦寺(ぼだいせん しょうりゃくじ)において創製された酒母(水もと)の仕込み方法で、「菩提もと」とも言われています。
現在普及している速醸?(そくじょうもと)や生?(きもと)系酒母の原型であると考えられているそうです。

では、さっそくいただきましょう。

と、キャップを開けると…

 

 

 

 

プシュ!シュワッツ!、シュッワッツ!

ぬわっ、おおお!?ーっと!!

軽く吹きこぼれました。

購入して3時間くらいは冷蔵庫で立てておいて保存していたのですが、駄目でした。

キャップをゆっくり開けては締めて、開けては締めてを繰り返すも、少し油断すると、

プシュ!シュワッツ!、シュッワッツ~!

と勢いよく吹きこぼれます。

なんなんじゃ、この凶暴な酵母は…

これは昨年飲んだ新政の天蛙を思い出させます。新政 天蛙の記事はこちら

新政の天蛙は吹きこぼれることなく開けられたのですが、これはある意味新政の天蛙よりも凶暴かもしれません。

15分近く格闘し、若干あきらめかけていた時にようやく落ち着きました。

グラスに注ぐと、まるでおかゆです。もろみを漉さずに、そのまま瓶詰めしたので、お米がダイレクトに残っていますね。

これは果たしてどのような味わいなのでしょうか。

では、とりあえずいただきましょう

グラスからはさっぱりとした酸味を伴う香りが。まるでサワークリームのよう。

口に含むと多量の米粒とスッキリとした酸味が広がります。まるでお米のヨーグルトを食べ飲んでいるイメージです。野生化した凶暴な酒母と乳酸菌がこれでもか!というほど暴れています。

しかし、これは言い換えるとある意味食べ飲む天然乳酸菌サプリメント。アルコール分も12度と低アルコールなので、意外にスイスイイケてしまいます。飲み進めるとやや酸味がきつくなります。さすが日本酒度-30度、酸度3.9だけあります。

ちょっと酸味の強い、大人のヨーグルト酒ですかね。強い酸味と生きた酵母を味わいたい時にぴったり!ただし開栓時はゆっくり慎重に焦らずに!

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奈良県 大倉本家 金鼓 伝承水酛仕込み 濁酒 金鼓蔵付き酵母

原材料名 米(国産) 米麹(国産米)

精米歩合 70%

アルコール分 12度

日本酒度 -30

酸度 3.9

アミノ酸度 2.6

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このお酒は「どぶろく」という扱いなので清酒ではないのですが、せっかくの日本酒のブログなので、濁酒にも触れておこうと思ったのです。(単純に個人的に飲みたかっただけですが)

ちょっと調べてみると、日本の蔵元でどぶろくの醸造の免許を持っている所は数軒のみらしいですね。なかなかどぶろくを飲む機会はあまり無いかもしれませんが、本物の生きた酵母を一度味わうのも良いかもしれませんね。