三重県 而今 特別純米 にごりざけ生 2019BY ~お米のサイダー味わい深き一本~

みなさまこんばんは。月末の木曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域では本日も日が差すことなく終日雨模様でした。11月も終わりに近づき寒さも一段と厳しくなってきていますね。

さて、そんな11月下旬の寒さ厳しくなっている時期に飲んでいる一本はこちら

三重県「木屋正酒造 而今 特別純米 にごりざけ生」です。

この而今は偶然にも抽選で当選し購入できた一本です。昨年は飲めなかったのですが、今年は運良く当選し購入することができました。而今の4合瓶はちょこちょこ購入しているのですが、一升瓶は久しぶりですね。(昨年の愛山以来かな)個人的には一升瓶よりも4合瓶で色々楽しみたいのですがこればっかりはしょうがないですね。而今に関しては東条吉川愛山もまだ家にあるのでそっちから順に飲むべきだったのかもしれませんが、こちらが生酒一升瓶ということで開栓しました。

キャップはガス抜き用の穴あきキャップですね。

瓶下にはしっかりと滓がたまっています。

はたして瓶下にたどり着くにはどれくれらいかかるでしょうか?

では、さっそく「而今にごりざけ生2019BY」さっそくいただきましょう。

グラスを回すとやや酸味がかった穏やかなお米の香り。ほんの少しだけマスクメロンのような香りも。口に含むとスッキリとしつつもややトロリとした舌触りからフレッシュでジューシーな爽やかなガス感と共に滑らかな甘旨味。余韻に微弱な苦味が短く感じられスッキリとキレます。

まだ一升瓶初日の2~3合目なのかそこまで甘旨味が乗っているわけではなく、爽やかでスッキリとした酸味の方が主張されますね。少し温度が上がると酸味よりも甘旨味が増してくる感じ。

2日目には酸味がやや弱くなり苦味がやや誇張されるような味わいに。少し硬いような印象も受けます。少し時間をおくと硬さは和らぎ、酸味がやや誇張されるもピーチのような甘旨味が感じられす。飲むタイミングで味わいが変わりますね。

3日目は香りが少し青リンゴっぽい感じに。お!これは昨日より味わいがまろやかになり、硬さも弱くなり、甘旨みがのりコクも若干感じられ、微弱な酸味が下支えするような感じに。生酒らしいこってりとしたやや重みある旨味。3日目でもガス感が残っており、しっかりとした甘旨味が感じられるジューシーさ。余韻もスッキリしてて、昨日よりも断然美味しいですね。

休肝日をおいた翌日、せっかくなので滓を攪拌させてみました。

香りは穏やかですね。口に含むと、「おぉ!これが而今 にごりざけ本領発揮な味わいか!」

と思わせんかのようなスッキリトロリとした飲み口の中にジューシーで微弱な酸味とトロまろやかな甘旨味。これはまさに大人の乳酸系飲料。濃醇旨口でありながらも、スッキリとした弱い酸味。余韻の苦酸味が後から弱く感じられるのもいいですね。

6日目になると香りは洋梨のような香りからスッキリまろやかな味わい、余韻の苦味が昨日より出てきている感じですが、この辺までくるともうにごりがごりごりで甘酒のようなどろっとした甘旨みを感じさせつつ仄かに酸味を感じさせる味わい。

7日目になるとお米の甘旨酸苦味が複雑ジューシーにミックスされた味わいに。そんな中でも甘酸味が微妙に突出して而今らしい味わいを最後まで味あわせてくれますね。

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三重県 而今 特別純米 にごりさけ

原材料名 米(国産) 米麹(国産米)

原料米 掛米 五百万石(66%)(使用割合)麹米 山田錦(34%)

精米歩合 60%

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先週から飲み続けた而今のにごり生酒ですが、旨いのはもちろんのこと、にごりざけ一升ということもあり、開栓のフレッシュな味わいからラストの白濁した滓の部分まで思う存分に味えました。

外飲みではなかなか味わい得ない而今にごり一升の貫徹。来年は飲めるか分かりませんが最初から最後まで味わい深く変化に富んだ味わい、どうもごちそうさまでした。