長野県 ソガペールエフィス1~6号酵母飲み比べ

2020年5月12日

みなさまこんばんは。週末の土曜日いかがお過ごしでしょうか。

さて今年は前代未聞の外出自粛大型連休でしたね。とにかく外出もままならない状況が今も続いていますね。まさかこのような連休になるかと誰が予測できたでしょうか?

さてそんな外出自粛の2020GW。となったらやるしかないでしょう。まさかの意図して揃えぬ天啓の6本!

小布施ワイナリー ソガペールエフィス サケエロティック 協会1号~6号です。

 

今年はどうしても買いそろえたい!という強い思いはさらさらなく、とりあえず酒屋さんに行ってあれば買おうかな、というゆるふわ的なスタンスでいたのですが、ここにきてまさかのストレートフラッシュプラスワン。で揃ってしまいました。

では、それどれをピックアップ

1号酵母(ヌメロ アン)

2号酵母(ドゥ)

3号酵母(トロワ)

4号酵母(キャトル)

5号酵母(サンク)

6号酵母(ヌメロ シス)

では、さっそくいただきましょう。

1日目

まずは1号酵母

香りは仄かにミルキーな香り。口に含むとトロリとした飲み口から優しい酸味から柔らかく広がる甘旨味。余韻はスッキリナチュラルにフェードアウト。

続いて2号酵母

香りはやや柑橘っぽい爽やかな香り。口に含むとややトロリとした飲み口から軽やかながら深みのある甘旨味。余韻は軽やかにドライな印象。

次は3号酵母

香りはミルキーに柑橘っぽさが混じったような香り。口に含むとややトロリとした飲み口から爽やかに程よいバランスの甘旨味。余韻はスッキリ軽快にややドライ。

その次4号酵母

香りは薬草やハッカ、オレンジワインのよう。口に含むとややトロリとした飲み口から優しくじんわりと広がる甘旨味。余韻はややキレのあるドライ感。

そして5号酵母

香りは爽やかなバニラや弱いマスクメロン。口に含むとややトロスッキリとした飲み口からバニラのような芳醇な甘旨味。余韻は軽やかにスッキリ。

ラスト6号酵母

香りはスッキリ爽やかな柑橘系。口に含むと爽やかな酸味にとろけるような甘旨味。余韻はスッキリ嫌み無く軽やかにフェードアウト。

初日は4号の複雑さが印象的。1号6号はイメージ通り。

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2日目

1号酵母

爽やかな柑橘っぽさに仄かにミルキーさが混じる。口に含むと爽やかでフレッシュで優しい酸味からじんわり広がる甘旨味。余韻にオレンジのようなニュアンスを感じさせ程よい苦酸味がピリリと感じられる。

2号酵母

お米の柔らかさを感じる仄かにミルキーな香り。口に含むとトロリとした飲み口からフレッシュでコクの感じられる甘旨味。余韻にバナナのようなニュアンスを感じさせサラリとフェードアウト。冷蔵庫に戻し小一時間後に再度飲むと、あれれ?柑橘っぽいニュアンスが感じられますね。

3号酵母

爽やかなミルキーさに若干柑橘っぽさ。口に含むとトロスッキリとした飲み口から爽やかな酸味からややシャープにクリアーさを伴った甘旨味。余韻はバナナっぽさにスッキリと軽やか。

4号酵母

ハッカや薬草、ミントに若干の柑橘っぽさ。口に含むとトロスッキリとした飲み口からシャープでじんわりな甘旨味。余韻は柑橘っぽさのある複雑な苦酸味がやや主張しながらもスッキリと。

5号酵母

スッキリ白桃やライチ、バナナにメロン、ビターなアーモンド。トロピカールな香り。トロスッキリとした飲み口から、やや太めな甘旨味のあるジューシーさ。余韻にパインのようなニュアンスを感じさせつつ若干の苦酸味で軽やかにフェードアウト。

6号酵母

薄ら柑橘っぽい香り。口に含むとトロスッキリとした飲み口から微弱な酸味に柔らかく広がる甘旨味。スッキリジューシーで余韻にパインのようなニュアンスを感じさせつつ爽やかな苦酸味でスッキリとキレていきます。

2日目は5号の味わいがとても印象的。やや甘味が強く感じられるもパインのよう爽やかさも相まって、なんとなく花陽浴美山純吟をイメージさせる味わい。それとは相反するように4号酵母もまた別の意味で印象的な味わい。スッキリと複雑味を兼ねつつドライな印象を兼ね備える味わい。

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3日目

1号酵母

ミルキーさに青リンゴっぽさを感じる。トロスッキリとした飲み口から微弱で爽やかな酸味、柔らかくスッと抜ける甘旨味。やや柑橘っぽさを感じさせ綺麗に心地よくフェードアウト。

2号酵母

バニラのような甘くスウィーティーな香り。トロスッキリとした飲み口から繊細な甘味と軽やかな酸味。余韻はキュウイやパインのような爽やかさに若干のドライ感。柔らかくも優しいくしっかりと受け止めてくれる印象。

3号酵母

ほんのりミルキーな香り。口に含むとトロスッキリとした飲み口からフレッシュな酸味と柔らかくも深く幅がある立体的な甘旨味。余韻にリンゴのような爽やかな気品を感じさせつつ、ややドライにスッキリと。

4号酵母

ほんのりと青リンゴや薬草のような香り。口に含むとトロスッキリとした飲み口から、スッと消えていくような甘味とホワッと瞬時に膨れあがる旨味。余韻に複雑味と青リンゴのような爽やかさを感じさせスッキリじんわりと。

5号酵母

スッキリ白桃やライチ、バニラ、バナナ、メロン。香りを嗅ぐだけで思わず笑みが。口に含むとトロリとした飲み口から、微弱で爽やかな酸味からとろけるような甘美な甘旨味。クリアーでジューシー、余韻にパインのような爽やかさを感じさせ、ややべたつきを感じさせつつスッキリと。

6号酵母

スッキリとしたオレンジのような柑橘っぽさにほんの少しだけバニラっぽさも。口に含むとややトロリとした飲み口から爽やかな酸味にじんわりジューシーに広がる甘旨味とちょっとだけ奥行きのあるコク。バターのようなニュアンスを感じさせ余韻に微弱な苦酸味でややべたつきを感じさせつつスッキリと。

飲み比べ3日目、どれも味わいのベースは変わらずも絶妙に変化があって面白いですね。個人的にはやはり4号酵母は鬼門。出自が解らぬままのミステリアスな酵母だけあって非常に難解な味わい。1号、6号はこのブログでちょこちょこ取り上げている通りの飲み慣れた味わい。2号はややスッキリ、5号は甘めな味わいな中で、2号の余韻の含み香と5号の含み香が近しいのも面白い。3号はなんだろミルキーさと酸味が合い待った味わい。1号酵母の進化と言われ納得の味わい。

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4日目はさすがに飲みすぎたのでちょっと休肝日

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5日目

1号酵母

ミルキーさよりも青リンゴのような爽やかさが増してきた感じ。軽やかなバターのようなニュアンスも。口に含むとトロスッキリとした飲み口から濃醇でとろけるような甘旨味。余韻はスッキリと軽めな苦酸味。思わず、「うぉ!」と声が出てしまう味わい。艶やかで軽快なんだけどディープな甘旨味の奥行きと幅。これはやばい。1号酵母らしは残りつつもドラスティックに変化。

2号酵母

ミルキーさやココナッツっぽい香り。爽やかな乳酸アーモンド。さてTryアー乳。口に、含むとややトロスッキリとした飲み口からスッとした乳酸の爽やかなラインから膨れあがるクリーミーな甘旨味。まるでクリーミーで爽やかなミルクキャラメルのような味わい。余韻は艶やでスッキリと。1号酵母に負けず劣らず、こちらもやばい味わいです。

3号酵母

ミルキーさにほんのりと柑橘っぽさが交わるニュアンス。口に含むとトロスッキリとした飲み口から、やや艶やかで強めな甘旨味のとミルキーさと軽やかな柑橘っぽさ。余韻は艶やかでスッキリとした苦旨酸味でスッキリと。少し味わいを引っ張り過ぎた感じ。甘味がやや前面に出てきた感じで、若干がバランスが崩れてきた感じかな。

4号酵母

鬼門の4号。薬草、若草、シトラス、そこに微弱な柑橘っぽさ。口に含むとトロスッキリとした飲み口からドラスティックに広がる甘旨味。余韻はハッカのような味わいに思わず「オッホッホ」と感じられる味わい。いやー、4号はこんな感じに変化するんだな、とつくづく感じさせられます。余韻の複雑味がよりシャープにドライになってきた感じ。苦酸味と辛味が収斂するようですね。

5号酵母

香りは白桃やミルク、メロンやバナナのような甘美でスウィーティーな香りが凝縮させたかのような香り。思わず「ヤバッ」っと発してしまうような香り。口に含むとトロスッキリとした飲み口から微弱でプチプチとした酸味からとろけるような甘い甘美な甘旨味。含み香にバナナような、やや甘くも爽やかな印象の抜け香を感じさせつつ、ややべた付きを感じさせつつきれていきます。

6号酵母

香りはだいぶ落ちついて感じだどもでバニラっぽさや、やや薬草っぽい香りも感じられます。口に含むとクリアーな甘旨味。余韻は軽微な苦酸味でスッキリとフェードアウト。

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6日目

1号酵母

香りはミルキーさをベースにやや柑橘っぽさが混じる感じ。口に含むとトロスッキリとした飲み口からとろけるようなまろやかなミルキーさ。まるで練乳のよう。そして練乳のようなトロっとしたミルキーなこの上ない上品な甘味から瞬時に切り替わるスッキリとしたキレのある後味。いやー、とにかく味わい深く、どこまでも味わっていたい味わいです。

2号酵母

変わらず、ココナッツやミルキーさを感じる香り。口に含むとトロッとした飲み口から爽やかな乳酸系飲料のような味わい。これはカル〇スやピル〇ルなどに通ずるような乳酸味溢れる爽やかさ。トロッ艶で爽やか乳酸味。

3号酵母

爽やかな柑橘っぽい香り。ほんのりミルキーさも。口に含むとトロスッキリとした飲み口から、爽やかに広がる甘旨味。余韻にやや重みを感じさせつつスッキリとキレていきます。2号酵母よりもけっこう重たさを感じますね。

4号酵母

爽やかな若草、香草類、若干の柑橘っぽさ。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から、程よい甘旨味から余韻に複雑な苦渋酸味とドライ感。飲み口はよいものの余韻の味わいが非常に困難。私の未熟な舌では、複雑味すぎて余韻の出口が見つけられません。これはやはり鬼門ですわ。

5号酵母

香りは艶やかなバターに若干の柑橘っぽさ。口に含むと、トロスッキリとした飲み口から、濃醇で艶やかな甘旨味。余韻にバター+青リンゴのような含み香を感じさせつつもスッキリとキレます。濃醇でもサッパリ艶やか。少し重さが出てきたかな。

6号酵母

香りはやや甘いバニラに若干柑橘っぽさが混じる感じ。口に含むとややトロスッキリした飲み口から艶やかでクリアーな甘旨味。余韻もクリアーにやや苦酸味がるもスッキリと。さすがにガス感はなくなってきたものの甘美でクリアーな甘旨味は健在。

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7日目

1号酵母

香りはミルキーさにバニラがかった香り。口に含むとトロっとした飲み口からじんわりとしたややミルキーさと重みを感じる甘旨味。余韻は苦酸味がややはっきりと。さすがに7日目になると、バランスが崩れてきた感じ。

2号酵母

ミルキーさと柑橘っぽさが軽やかに交わる様相。トロスッキリとした飲み口から爽やかで伸びのある甘旨味。ガス感の弱まったスッキリさ。含み香にオレンジのような爽やかな柑橘系。余韻は軽やかにややべた付きもあるも軽快。

3号酵母

香りは穏やか。若干柑橘っぽさが薄らと。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から、ややコクのあるような太さを感じる甘旨味。甘味がちょっと強く出てきたかな。余韻は程よい苦味でスッキリと。こちらも1号酵母のようにブレがでてきた感じ。

4号酵母

香りは穏やか。穏やかな中にシトラスやハーブのような香り。口に含むとトロスッキリとした飲み口からじんわり軽快に広がる甘旨味。思わず「おぉう!」と声が出てしまう味わい。含み香にややハーブシトラス混じりの柑橘っぽさ。余韻はスッキリと軽快に。「あぁー旨い!」1週間ほど飲み続けてようやく困難な関門から抜け出せた感じ。

5号酵母

香りはバターや練乳のよう。口に含むとトロスッキリとした飲み口から濃醇な甘旨味。余韻は若干の苦味でスッキリと。含み香に仄かに柑橘っぽさも。ペ〇ちゃんの甘いキャンディーに柑橘っぽさのある爽やかさを交えたかのよう。(ペ〇ちゃんの柑橘味ってあったりするのかな?)

6号酵母

香りは薄ら酸味と仄かにお米の香りを交えた柑橘っぽさ。口に含むとややスッキリとした飲み口からスッキリとした甘旨味。けっこう酸味がたってきて、余韻はやや酸っぱいような酸味が印象的。

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今期の小布施ワイナリー ソガペールエフィス サケエロティック 1号酵母から6号酵母まで、およそ一週間かけて飲み進めてきました。どの酵母も変化に富んで楽しかったのですが、個人的には1号酵母5号酵母6号酵母は早めに飲んでしまった方が良さそうな感じで、2号3号は適度に3~4日程度で良いかも。そして4号酵母のキャトルに関しては「どうしても飲まないと気が済まない!」「これだけは飲まなくては!」って感じですかね。

このご時世、なかなか皆で集まってわいわいワチャワチャと喧々諤々と飲むことも難しくもあり、また日によって味わいがコロコロと変化するSakeということもあり、今回このような形でブログに個人的な味わいの変化を乗せてみました。

どうもごちそうさまでした。