楽器正宗&武勇 ~特別本醸造の飲み比べ~
みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。ここ数日秋深まり朝晩の肌寒さも次第に感じられるようになってきました。この季節になると日本酒も新酒のシーズンを迎えてきているのですが、なかなかどーしてか新酒を飲むのには至らない状況です。
さて、そんな新酒を飲めずに迎える本日の一本ならぬ二本はこちら
「茨城県 武勇 特別本醸造 山田錦 原酒 壜火入」&「福島県 楽器正宗 別撰中取り 特別本醸造」です。今年初めていただいた武勇の特本がけっこう楽器正宗に近しい味わいだったので、出来れば、両ブランドの特別本醸造を飲み比べをしたかったと思っていたのですが、偶然にもタイミング良く、揃いました。楽器正宗を取り扱っている酒屋さんに聞いたら、武勇は楽器正宗のような酒質やを目指していたそうな。ちなみに今回の武勇は\1091、楽器正宗は\1140という価格。
さて、さっそくいただきましょう。
香りは武勇の方はやや爽やかな若干アルコール感のあるリンゴっぽさ。楽器正宗は軽やかに甘いメロンやバナナのよう。味わいは口に含むと爽やかな酸味から程よく軽快かつジューシーに広がるラムネのような甘旨味。余韻はややドライながら若干ベタ付きを感じさせつつスッキリとキレていきます。楽器正宗の方は口に含むとややトロスッキリとした飲み口に爽やかな酸味が広がり程よく飲み心地のある甘旨味。方や武勇は余韻に程よい苦酸味を感じさせつつ余韻やや長めにフルーティーさを感じさせつつ嫌みなくスッキリとキレていきます。
こう飲み比べると面白いですね。2~3杯飲み比べていくと楽器正宗の方が甘味の主張が強く感じられ、ややくどさを感じさせ、武勇の方は甘さは控え目に酸味と旨味がバランスよく爽やかに感じられますね。ん~、酵母のパワーかなぁ、個人的に初日は武勇の方が好みな味わいですかね。やや甘味やボディ感を感じたいのなら楽器正宗、スッキリとシャープに軽快に頂きたいのなら武勇ですかね。
2日目になると楽器正宗の方が余韻の苦味が強く感じられますね。やはり楽器正宗の方がガス感が強いのか2日目の酸味がとげとげしく感じる場面も。方や武勇は爽やかな酸味を程よく残しつつ、味わいまろやかにバランスよくまとまってきている感じですね。最後の方になるとそこまでさほど大きな味わいに差は出ない感じでしたが、やはり楽器正宗の方が甘酸味を感じさせますね。
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茨城県 武勇 特別本醸造 山田錦 原酒壜火入 小川酵母仕込み
精米歩合 : 65%
原料米 : 兵庫県産山田錦
原材料名 : 米(国産)米麹(国産米)
アルコール分 : 15度(原酒)
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福島県 楽器正宗 別撰 中取り
特定名称 特別本醸造
原材料名 米(国産) 米麹(国産米) 醸造アルコール
精米歩合 60%
アルコール分 16度
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この2本を同時に飲み比べることでしっかりと味わいの違いが感じられ面白かったです。この2本だったら個人的には武勇の方が好みな味わいでした。それにしても、特別本醸造でこんな味わいが出せるのは本当魅力的ですね。味わいだけでなく、価格的にも本当に良心的ですしね。十四代や磯自慢などを代表とする特別本醸造が旨い酒は、これからも気にしていきたいですね。
どうもごちそうさまでした。
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