群馬県 聖 試験醸造 雄山錦 生酛 ~甘味控え目にジューシーな味わい~

みなさまこんばんは。月末の木曜日いかがお過ごしでしょうか。早いもので今月も一週間を切り、今年も残すところ2ヶ月ちょっととなりました。先週末より秋の土用入りとなり、季節の移り変わりを感じさせてくれます。

さて、そんな木曜の夜に頂いている一本はこちら

「聖 試験醸造 雄山錦 生酛」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。今年6月に頂いた聖のIDO酵母の試験醸造が思いの外良かったのでこちらも飲んでみたくなった所存であります。こちらは富山県産の雄山錦を50%まで磨き生酛で醸した一本。雄山錦は全農富山のHPによると

雄山錦は、富山県が開発・育成した早生品種の酒米で、千粒重が大きく麹の繁殖に適した心白(米の中央部の白い部分)の発現率も良く、大吟醸酒など高級酒を造るための高度精白が可能な品種です。

とのこと。

なぜ聖がこのお米で生酛造りをしたのかはわかりませんが、そこは試験醸造ということで楽しみたいと思います。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとりんごにやや杏のような甘爽やかさ。アップルティーのようなニュアンスも。口に含むとややトロリとした口当たりから、フレッシュなガス感にやや硬さのある甘旨酸味。余韻はスッキリと爽やかさのある苦酸味で程よくキレていきます。甘味控えめなジューシーさですね。トロリとしたエキス感ある旨味に生酛由来の酸味のバランスが心地良いですねぇ。しかしこの甘味控えめな部分がまたいいですね。まぁ、言っちゃえばけっこう今風の流行のテイストですが、ライトな深みのボディ感が飲み心地の良さと飲みやすさを両立しているかのよう。2~3杯飲み進めていくと、酸味は繊細にまるでビロードのようにきめ細やかに広がっていきます。余韻はややドライさも顔を出し、派手さ控え目にバランス良くおしとやかな味わい。

2日目になると香りは穏やかながらやや葡萄やマスカットのような爽やかさも。口に含むとややトロリとした飲み口からフレッシュに爽やかな酸味に、やや滑らかさとまろやかさのある甘旨味。余韻はスッキリと爽やかな苦酸味で程よくキレていきます。2日目も爽やかな酸味をかんじさせますね。初日もやや硬さを感じさせるなぁと思ったのですが、やはり2日目もそんな感じですね。てか、そもそも雄山錦がそんな感じの味わいのお米なんでしょうかね?良く言えばメリハリのある飲み心地なのかな。

*******************************************************

聖 試験醸造 雄山錦 生酛

原材料名 : 米・米こうじ

原料米 : 富山県産 雄山錦 100%

精米歩合 : 50%

令和四酒造年度 P-29号

*******************************************************

聖 試験醸造の雄山錦楽しませてもらいました。甘味控えめなジューシーさですね。個人的にはもう少し柔らかさと甘味が欲しいところですが生酛造りらしく飽きのこない深みと酸味がまた飲み心地がいいですね。価格もだいぶ抑えられており手に取りやすいのもまた魅力的。様々な造りにチャレンジしている聖酒造には今後も期待したいですね。

どうもごちそうさまでした。