長野県 小布施ワイナリー リア サケ ナチュレル 2018 生酛 ~イチゲン様&吟醸香マニアは御法度~

2019年4月14日

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。気付けばあっという間の一週間でしたね。新年度も始まり今週末あたりは歓迎会なども開かれるところも多いのではないでしょうか。3月半ばからは送迎会、お花見、歓迎会と週末ごとに肝臓さんの頑張りが顕著になる時期ではないでしょうか。

さて、そんな肝臓さんの頑張りが顕著な時期に頂く一本がこちら

長野県 「小布施ワイナリー リア サケ ナチュレル 2018」です。

この日本酒は偶然出先で伺った酒屋さんで購入してきた一本です。

今年小布施ワイナリーの日本酒はヌメロシス6号酵母とヌメロアン1号酵母を頂きました。

今回はその1号から6号までの酵母を混合醗酵させた日本酒です。実にマニアックな一本です。

この裏ラベルには2018のsake erotiqueを飲んでない方はご購入をお控え下さい(すみません)、との注意書きがあり、イチゲン様には意味不明sakeとの文言も!(一応今期の6号と1号を飲んでいるので大丈夫かな、と思い購入。本当は1~6号すべて飲むべきなのでしょうが(^_^;))

さて、そんなイチゲン様には理解不能なsake、どのような味わいでしょうか。

さっそくいただきましょう!

香りは…うーん、これは難しいですね。あえて言うなら乳酸を主とした美山錦のやや柑橘系っぽい香りでしょうか。(まだ素人な私には伝えやすい香りの表現ができず、申し訳ありません。)

ラベルの裏にある通り、確かにこれは吟醸香マニアには不向きな一本ですね。何度もクンクンしたのですが、未熟な私は頭がこんがらがりました。(逆にむしろ吟醸香マニアはより歓喜する!?)

口に含むとややスッキリとした飲み口から軽快な酸味と程よい甘みから余韻に生酛らしい苦みでスッキリとキレます。2日目になると酸味が落ち着きやや丸みを帯びたような味わいになり、3日目になると甘味の後にコクがより感じられるようになり旨さが増してくる感じでいいですね。4日目以降になるとまるでメロンのような味わいのイメージにコクののった甘旨みが感じられました。

私は1日目に飲んだ味わいの中になぜか牧歌的な農場や高原をイメージさせられました。どことなく懐かしいような、もう戻る事の出来ない誰も触れることのできない、個人的な過去の脳裏に残されたある情景や慕情の切なさを感じさせられました。

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「小布施ワイナリー リア サケ ナチュレル 生酛」

原材料名 米、米麹

精米歩合 70%

アルコール分 16度

全商品2018年収穫長野県産美山錦100%使用

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今期小布施ワイナリーSakeは1号酵母(ヌメロアン)と6号酵母(ヌメロシス)と今回の1~6号の混合酵母(リア サケ ナチュレル)をいただいたのですが、今回のSakeが1番悩ましくもあり気難しいSakeかと感じました。シンプルに旨い!とは感じさず、それ以上に考えさせられる一本に思えます。もしこれをどのようなシチュエーションで飲むか考えたところ、ある程度の吟醸香マニアがあーでもない、こーでもない、と喧々諤々言いながら飲むのではなく、例えば別れを告げた故人や戻ることのできない故郷などに想いを馳せながらしんみりと飲みたい、そんなSakeかと思いました。(いや飲み方は個々人自由なんだけどね)

どうもごちそうさまでした。