青森県 田酒 純米吟醸 古城乃錦

2018年12月29日

みなさまこんばんは。8月に入ってもなかなか暑さが引きませんね。この暑さいつまで続くのでしょうか?体にこたえる部分も多いと思うので、日々無理なく過ごしたいですね。

さて、そんな暑さがなかなか引かない日に頂く一本がこちら

青森県 西田酒造店 「田酒 純米吟醸 古城乃錦」です。

先月の「 田酒 白麹」に引きつづき、今月は「古城錦」という青森県の酒造好適米を使い醸し出した一本です。

一般的にはほとんど味わえることのない酒造好適米「古城錦」さて、どのような味わいなのでしょうか。

では、頂きます。

グラスに注ぐと若々しいマスカットの香りが漂います。ん~フレッシュな感じですね。

口に含むととろりとした飲み口から甘苦みが均一に広がるイメージ。その後甘苦みに酸味がまとわりつき、喉越しにやや渋味が感じられ、キレ良く喉の奥に消えていきます。コクやお米の旨味もしっかり感じられ、非常にバランスの良い味わいだと思いました。

この「古城乃錦」と何かを食べ合わせるかと考えたところ、ニシンやいわしの甘露煮などと合わせて飲みたくなりました。(苦酸味を感じたからか単純に甘い魚が欲しくなったかも)

先月飲んだ田酒の白麹のオレンジラベルと比べると、こちらの方が香り高く、フレッシュな感じで、白麹の生よりは甘さやフレッシュ感は劣るものの、全体的なバランスが良い感じがします。

先月から頂いているこの田酒シリーズ、白麹と古城乃錦は酒米の違いもあるのでしょうが、明らかに違いが感じられて面白かったです。

個人的には

白麹生→甘酸味が強い 白麹火入れ→甘苦みが強い 古城乃錦→甘苦酸味バランス良い な感じでした。

表ラベル横

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青森県 西田酒造店 田酒 純米吟醸 古城乃錦

原材料名 米(国産) 米麹(国産米) 青森県産酒造好適米 古城錦100%使用

精米歩合 50%

アルコール分 16度

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この「田酒 古城乃錦」には西田酒造店の想いが詰まっているようにも感じられます。

もう一つの銘柄は「田酒」。田の酒と書いて「でんしゅ」と読みます。「田」はもちろん、酒の元となる米が獲れる田んぼを意味し、名前の通り、日本の田以外の生産物である醸造用アルコール、醸造用糖類は一切使用していないことを力強く主張した、米の旨みが生きる旨口の純米酒です。

「日本酒の原点に帰り、風格ある本物の酒を造りたい」という一念で、昭和45年に昔ながらの完全な手造りによる純米酒の醸造に着手。その後、商品化までに3ヶ年を費やし、発売は昭和49年10月1日でした。

現在は幻の米といわれる、かつての青森県産初代酒造好適米 “古城錦” を特定の農家に栽培を依頼し復活させ、平成3年から仕込みを開始し「田酒 古城乃錦」として地元向けに発売しています。

株式会社 西田酒造店HPより引用

時は昭和、山田錦全盛期において、敢えて自身の蔵のある県の初代酒造好適米を復活させ醸し出した一本「田酒 古城乃錦」単なる味わいだけでなく、日本酒を醸し出している蔵の想いや酒米を造り続けている農家の想いなどを自身にはせ巡らせながら飲んでいたい、そう思える一本でした。