岩手県 紫宙 純米吟醸 無濾過生原酒 スパークリング~良いとこ取りの食中酒~ 

みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域は気持ちの良い青空が広がっていました。

ディーラーへ車の部品交換に行く際にちょっと時間があったので以前行った神社へ立ち寄ったのですが、やはり雰囲気良く心穏やかになります。

さて、そんな週末に頂いている一本がこちら

「紫宙 純米吟醸 無濾過生原酒 スパークリング」です。こちらはちょこちょこ行く酒屋さんで購入してきました。紫宙は今年の4月に美山錦の生酒を頂いていますね。個人的にはそこまでインパクトがなかった紫宙ですが、今回はスパークリングの生酒です。

開栓をする前に片掛けの注意書きを目にすると、こんな文言が

文言通りキャップを慎重に開けると…

「シュワシュワシュワ!」

と瓶内発酵ガスが一気に湧き上がってきます。

やがて「ボコボコボコ!」といった具合に滓が浮き上がってきます。

その後何度が時間をおきつつキャップを開け閉めすると落ち着いてきます。

開栓所要時間、体感で3~4分くらいですかね。ちょっと慣れてないと吹きこぼれるかもしれませんね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと青リンゴやシトラスのような爽やかさ。口に含むと、ややトロリとした飲み口からフレッシュな酸味にミルキーなにごり感。余韻はスッキリとドライな苦酸味で程よくキレていきます。グラス一杯目、余韻のドライな苦味がやや強めながらも、滓の旨味とフレッシュな酸味が広がっていきます。2~3杯ほどのみ進めていくと余韻の苦味やドライ感は穏やかになりつつフレッシュな酸味にミルキーな旨味が膨らんできます。

「うまっ」

スパークリングの謳い文句ながらこりゃまるでピチピチな濁り酒っすね~。いやこの濁り酒っぷりが繊細な酸味と相まってシルキーさもありグイグイと杯を進ませてくれます。

アテは松川がれいといただきます。

おぉ、松川がれい旨いっすね。淡泊な旨味ながらも流麗な脂感もありつつ、コリコリとした食感で単なる白身魚とはちょっと一線を画すような味わい。そこにこの紫宙スパークリングを流し込むと…

「おぉ!いや、うまいね!」

これはちょっと予想外でしたね。松川ガレイはもうちょっと淡泊な味わいのイメージがあり、紫宙はにごり感があるからどうかなぁ、なんて思っていたのですが、松川がれいの脂感と紫宙の甘旨味を出しすぎないシルキーな濁りと余韻のキレ感が相まっているかのよう。今日は松川がれいといただきましたが、豚肉を使った鍋料理なんかとも合せたくなりますね。

2日目になると瓶底に残っていた滓を攪拌させるとにごりのシルキーな旨味が滑らかに広がっていきますね。こそばゆくも繊細な酸味が未だフレッシュさを感じさせてくれます。最後の方ではもうスパークリングというよりも、トロピチなにごり酒っすね。

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紫宙 純米吟醸 無濾過生原酒 スパークリング

原材料名 : 米(国産)、米こうじ(米麹)

原料米 : 五百万石100%使用

精米歩合 : 55%

アルコール分 : 15度

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紫宙スパークリング楽しませてもらいました。こりゃスパークリングと濁り酒の良いとこ取りとした食中酒ですね。このシルキーで繊細な旨味と爽やかな酸味にややドライなキレの良さ。こりゃちょっと反則的な一本。この時期知人や友人たちと集まった鍋パなんかに持ち込んでみると、開栓の際の余興から楽しめる一本かと。また酒好きが集まったら、即空きそうな飲み心地の良さでもありますね。

どうもごちそうさまでした。