福島県 天宮 純米酒 生 ~このクリアーなバランス感~

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしだったでしょうか。早いもので12月も後半に入り今年も残すところ11日となりました。私の周りだけでしょうかね。街中ではあまりクリスマスムードや年末感を覚えないのは。しかしそんな中でちょこちょこと行く地酒店などに顔を出すと、やはりそこは年末ムードを感じさせてくれます。年末年始に頂くお酒を買い求めて多くのお客さんで賑わっていました。

さて、そんな年末感を感じさせてくれたお店で購入した一本がこちら

「天宮 純米酒 夢の香 生」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。天宮の純米酒は今年9月に頂いていますね。今回は生酒となります。特におりがらみやうすにごりの表記はないのですが、瓶を振るとうっすらと滓が舞っておりがらみチックな感じですね。ラベルは黒地に白文字の天宮。神社仏閣にあるような凜とした雰囲気を感じさせてくれますね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとうっすらとメロンのような爽やかさ。口に含むと柔らかな口当たりからクリアーに広がる甘旨味。余韻はスッキリと爽やかな苦酸味で、やや短めにキレていきますね。

いや、これめちゃくちゃ旨いっすね!

新酒生酒らしい旨味の膨らみクリアーに主張しすぎない余韻の苦味。スッと入ってスッと消えていくよう。天宮の純米火入れは飲んでいてけっこう好きな部類だったのですが、まさか生酒がこんなにもクリアーでバランスが良いとは。半分くらい飲み進めると旨味の膨らみから余韻に入る苦味との入り混じり具合が面白いですね。キレが悪いというよりもキレ感を目立たせないかのようなニュアンス。変な酸味やガス感を出さないフレッシュな旨味とバランスの良い味わいとキレ味の心地よさが魅力的です。

アテはコハダとマグロのブツとで頂きます。

あぁ~旨いっすねぇ。コハダもマグロとも良く合いますね。特にこのコハダのやや酸味の効いた味わいと良く合いますね!

2日目になると、香りは穏やかにうっすらとメロンのような爽やかさ。口に含むと柔らかな口当たりからまろやかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした爽やかさ纏う心地よさでキレていきます。フレッシュ旨味2日目も感じられますね~。まろやかにクリアーな旨味がバランス良く膨らむよう。昨日よりも滓を感じさせる為か旨味が増してきますね。

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天宮 純米酒 夢の香 生

アルコール分 : 16度

原料米 : 福島県会津産酒造好適米「夢の香」100%使用

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)

精米歩合 : 55%

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やはり天宮いいですね~。クリアーな旨味の広がりと爽やかなキレ味に新酒のフレッシュさのあるバランス感が魅力的でしたね。酸味のあるジューシーさを求める人には不向きなお酒ではあるものの、クリアーにバランスの良い質感と旨味にキレ味を嗜みたい方には良いかもしれませんね。天宮はやはり今後も純吟など他のラインナップも巡り会えれば飲んでみたいものですね。

どうもごちそうさまでした。