三重県 而今 純米吟醸 千本錦 生 2023 ~繊細さと艶やかさを桜と共に~

みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。早いもので今年も3ヶ月が過ぎ、いつの間にか年度末の最終日ですね。昨日、今日はまるで春を通り超して夏のような暑さでしたね。今日はちょっと里山付近へとドライブに行ってきたのですが、川沿いに綺麗な桜が咲いていました。

今年は例年よりも早く咲くと言われていましたが、市中の桜が満開になるのは今週末くらいでしょうかね。

さて、そんな山里に咲いていた満開の桜を愛でた日に頂く一本はこちら

「而今 純米吟醸 千本錦 生」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。而今の千本錦生酒は昨年も同じ時期に頂いていますね。いわゆるピンク而今。この而今の千本錦生は例年1月にリリースされ今年も例に違わず、1月にリリースされました。個人的にこの桜の時期に開けたくなる而今千本錦生。昨年は一升瓶で頂いていましたね。今年は4合瓶で頂きますがラベルがだいぶスタイリッシュになりましたね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとベリーやマスカットを思わせるような爽やかさ。口に含むと、ややトロリとした飲み口からフレッシュで微弱な酸味にクリアーに滑らかな甘旨味。余韻はスッと心地良い苦酸味でキレていきます。いやぁクリアーな甘旨酸味がバランス良く広がっていきますね~。フレッシュさを感じさせるこの微弱で繊細な酸味がまた良い塩梅で演出してくれます。含み香にどことなく爽やかなベリーなニュアンスも。少し温度が上がってくるとまろやかな甘味が膨らんできますね。

アテは青森県産の天然サクラマスで頂きます。

おぅ!こりゃ旨いっすね~!柔らかく滑らかに蕩けるような舌触りに、程よく脂の乗った旨味が広がっていき、そこへこの而今を流し込むとこのサクラマスとナチュラルに迎合し溶け合っていき咽奥へと消えていきます。なんだろこの青森県のサクラマス。どことなく中トロっぽいニュアンスの味わいですねぇ。もちろんマグロの中トロとは脂の質が違うのですが、似通ってる部分があるようにも思えます。而今にはマグロが合うなぁと思っていましたが、こういった脂の乗ったマスなんかでも十分美味しく頂けますね。

2日目になると香りは華やかさを伴うベリーやピーチのような爽やかさ。口に含むとややスルリとした柔らかな口当たりから滑らかにクリアーな甘旨酸味がバランス良く広がり、余韻はスッと心地良い苦酸味で程よくキレていきます。いやぁやはり2日目もいい味わいですね。初日よりもクリアーさを感じさせてくれつつも滑らかに艶やかでいて、華やかな含み香も楽しませてくれます。

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而今 純米吟醸 千本錦 無濾過生 2023

原材料:米(国産)米麹(国産米)

原料米:千本錦 (100%)

精米歩合:55%

アルコール分 16%

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まぁさすが而今ですよね。初日は繊細なジューシーさを醸し出し、2日目には艶やかな旨味へと変化させてくれました。

今日で3月も終わり、明日から新年度の4月が始まります。桜も咲き始めて春本番な装いですが、近年の止まらないインフレ圧力に物価高。なかなか明るい兆しは見えづらいですが、今できることを少しずつ前を向いてやっていくしかないですね。

どうもごちそうさまでした。