山形県 十四代 荒走り上諸白 生酒 ~精緻な美酒は日々進化し~

みなさまこんばんは。4月最後の日曜日いかがお過ごしでしょうか。今年のG.Wは月末月初に3日間の平日を挟み最長10連休で暦通りならセパレート的に前半3連休、後半4連休といった具合ですね。今年は物価高もあり旅行を楽しむというより近場の外出が多いようですね。私も昨日は近場の野辺山方面へとドライブに行ってきました。

八ヶ岳連峰にはまだ雪が残っていましたね。お昼は甲斐大泉で鴨せいろを食べてきました。

鴨汁の中にある鴨が大きく、お蕎麦もコシがあり美味しかったですね。

さて、そんなG.W前半4月最後の日曜日に頂いている一本がこちら

「十四代 荒走り上諸白 生酒」です。こちらはぼちぼち行く酒屋さんで購入してきました。十四代は年明けに槽垂れの一升瓶を頂いていますね。

今回頂く十四代は今期より新たにリリースされた上諸白シリーズの荒走り生酒です。以前よりあった50%磨きのお酒を45%磨きの上諸白としてリリースしているようですね。今月なんかは火入れの播州山田や赤磐雄町なんかも上諸白として出ているようですね。

今回たまたま購入できた新規リリースの荒走り上諸白生酒。やはり十四代の生酒らしく3ヶ月の縛りがあるので、今回はリミットぎりぎりで頂いてみようと思います。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと清涼で透明感のある爽やかさ。ほんのりとマスカットのような甘爽やかさも。口に含むとややトロリとした柔らかさからフレッシュで繊細な酸味に滑らかに広がる甘旨味。余韻はスッと爽やかにキレていきます。

いやぁぁ~旨いね!

フレッシュに爽やかな酸味を纏いつつ、滑らかなに甘美な旨味とちょっといい和菓子のような上品な甘味。ややボディ感がありつつもスマートに纏まっている感じ。やはり磨き45%だけあって綺麗な味わいですね~。

アテは炙りサゴチ(サワラの幼魚)と頂きます。

サゴチの炙り旨いっすね~。幼魚ながらも旨味がしっかりと乗ってますね~。そこにこの荒走り上諸白を流し込むと

くぅぅ~バリ旨🎶

これは何だろねぇ~。新鮮で旨味の乗った炙りサゴチに、この上諸白が優しく爽やかに包み込むような感覚で蕩けるように咽奥へと消えていきます。ちょっと否応なしに箸が進み、このサゴチのやや淡泊な部分もまたいい感じですね。

半分くらい飲み進めていくとフレッシュさは残しつつも柔らかにフラットになってきた印象。ジューシーさもありつつクリアーに軽快なニュアンス。飲み始めの1~2杯目よりもやや穏やかにバランスが出てきた感じ。

2日目になると香りは穏やかながら心地の良い甘爽やかさ。口に含むと、ややトロリとした飲み口から微弱に繊細な酸味を流麗に纏いつつ、滑らかに輪郭を伴いつつ膨らむ甘旨味。余韻はスッと心地良く爽やかさを伴う苦酸味で程よくキレていきます。まぁ2日目も旨いよね。何だろね、この味わい。上品な甘味に蕩けるような旨味が爽やかな酸味と共に一体となって消えていく様相。端的に言えば甘美にて上質なジューシーさ。お酒が減るのが惜しまれますね。

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十四代 荒走り 上諸白 生酒

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)

精米歩合 : 45%

原料米 : 兵庫県特A地区産山田錦100%使用

アルコール分 : 15度

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今期新たにリリースされた十四代の荒走り上諸白生酒楽しませてもらいました。まぁ旨いっすよね。精米歩合45%の純米大吟醸で酒米が兵庫県特A山田錦100%の生酒で醸した十四代。多くのラインナップをリリースしつつも果敢に挑戦し続ける十四代。いつまでも魅力的なお酒であり続けてもらいたいです。

どうもごちそうさまでした。