福井県舞美人山廃純米にごり酒 SanQ ～酸味激しくもグレフルのような爽やかさ～

2024年5月31日

みなさまこんばんは。５月最後の木曜日いかがお過ごしだったでしょうか。早いもので明日で５月も終わりですね。

さて、そんな５月の終わりに頂いている一本はこちら

福井県舞美人山廃純米にごり酒 sanQ です。こちらは時々行く酒屋さんで、購入してきました。舞美人は昨年純米にごり夏を頂いていますね。今年は山廃の純米無濾過生原酒のにごり酒です。

ここ数年密かに人気が出ている舞美人。まぁ人気が出ていると言っても、日本酒好きの中でも一部コアなサンキストだけでしょうがね。しかし個人的には、この日本酒の酸味はちょっと今後のキーワードになりそうな気がするんですよね。それも単純にジューシーな酸味ではなく、ちょっと突っぱねた酸味。そう言っちゃえば酸っぱいくらいの酸味。例えば昨年飲んだ福島県のしぜんしゅの「にいだのごさん」や前回飲んだ天穏の「齋香荒サケル」などの生酛造りで、古典的な造りを意識している蔵元から一部の特約店の酒屋さんにリリースされている背景があったりもしますしね。

さて、そんな生酛山廃系の酸味お気に入りで頂く舞美人のsanqにごり酒。どんな味わいか楽しみですね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと香りは若木やミードのようなニュアンス口に含むと、ややトロリとした飲み口からにごりのシルキーな旨味に尖り感ある酸味。余韻はスッキリとした強めな酸味と苦味と共にキレていきます。いやぁ個性的な一杯ですね。とにかく主張する酸味。甘味旨味よりも酸味に全ツッパ！な感じですね。しかしこの酸味不思議と嫌な感じはしないんですよね。確かに何の予備知識が無い人が飲んだら単なる酸っぱい飲み物なんですが、２～３杯ほど飲み進めていくと香りはグレフルっぽく。口に含むとこのコクと共に広がっていく強烈な酸味と滓の旨味のバランスがなんとも言えない味わいを醸し出してくれます。

アテはカツオのお刺身と頂きます。