島根県 土雲 R5BY ~まるで白ワインのような味わい~

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私は所用で鎌倉に行ってました。用事を済ませた後にふらふらと歩いていたら、雰囲気の良さそうなお寺があり、ちょっと参拝してきました。

安国論寺という日蓮宗のお寺さんで、参拝後に境内の草取りなどをされていた女性から「そこの階段を登っていくと湘南の海の方が見えますよ」と案内されたので、登ってみると確かに湘南の海と街並みが一望でき、ちょっとした山道がありテクテクとあるき下っていくと綺麗な紫陽花が出迎えてくれました。

7月に入りましたがまだ紫陽花は咲いていましたね。

さて、そんな鎌倉散策を楽しんできた日に頂いている一本はこちら

天穏 土雲 です。こちらはほどほどに行く酒屋さんで購入してきました。天穏は5月の下旬に齋香荒を飲んでいますね。齋香荒はけっこう強めな酸味が印象的でしたが、今回の土雲はどんな味わいでしょうかね(今回も詳細は蔵元HPで)

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとデラウェアやシャインマスカットのような爽やかさ。口に含むと口に含むとややトロリとした飲み口から艶やかな甘旨味が広がり、余韻はやや複雑味を伴う苦渋酸味で程よくキレていきます。いやぁ面白い味わいですね。第一印象はまさに白ワインですね。ワインはほとんど飲まないのですが、ややスッキリとしたフラットな旨味に余韻の苦渋酸味。このあたりのバランス感が白ワインぽさを思わせてくれます。

アテは旬のカツオお刺身と頂きます。

ほっほぉ~。こりゃ旨いっすね。北海道青森県沖の海域でとれたカツオですが旨味と脂がよく乗っていますね~。そんな旨味と脂が乗っているこのカツオに土雲を流し込むと、ベストマッチとはいかないまでもそれなりに食べさせてくれますね。何だろ?これにはやっぱりイタリアン系の料理が合ったりもするのかな?この時期だったらズッキーニのチーズ焼きなんかと合せてみたくなりますね。

2日目になると香りはライチやマスカットのような爽やかさ。口に含むとややトロリとした飲み口から滑らかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦渋酸味でキレていきます。昨日より旨味出てきましたね~。全体的にスッキリとしているも旨味膨らみ余韻の苦渋さがまた良いアクセントになっていますね~。

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土雲

原材料名 : 米(国産)、米こうじ(国産米)

原料米 : 島根県産改良雄町100%

精米歩合 : 60%

アルコール分 : 16%

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天穏の土雲、これは面白い一本ですね~。アルコール分が16度もありつつも、初日はまるで白ワインのような味わいを思わせ2日目は軽快な味わいでしっかりとまろやかな旨味を綺麗に乗せてくる感じ。そしてこの余韻の渋味伴う爽やかなグレフル感。5月に頂いた齋香荒にしろ色々日本酒の概念を壊していくかのような天穏。やはり自然醸造ならではの乳酸発酵の魅力。今後もどんな天然醸造酒ができてくるか楽しみですね。

どうもごちそうさまでした。